宇野昌磨【写真:Getty Images】

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GPカナダ大会、100点超のSP首位にファンは総立ち喝采、海外記者も賛辞

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダは27日(日本時間28日)、男子ショートプログラム(SP)で宇野昌磨(トヨタ自動車)が自己ベストに迫る103.62点の高得点をマーク。2位に9点以上の差をつけ、圧巻の首位発進となった。海外メディアから「凄まじい素質だ」などと称賛されている。

 宇野が圧巻の演技で世界を魅了した。挑んだGP初戦。冒頭の4回転フリップを完璧に成功すると、後半も4回転トーループ―2回転トーループ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めた。滑り終えると観客は総立ちとなったスタンディングオベーションを送り、19歳は満足げに何度か小さくうなずいた。

 2位のソチ五輪銀メダルの地元、パトリック・チャン(カナダ)に9点差以上をつける圧倒ぶり。米スケート専門メディアは初日の特集の中で「見事なショートプログラム」と見出しを打って紹介。米国のフィリップ・ハーシュ記者は「凄まじい素質だ」と自身のツイッターで賛辞を送っている。

 大会を中継したIOC運営の五輪専門チャンネル「オリンピックチャンネル」では、トリノ五輪5位の元米国代表で解説を務めたジョニー・ウィアーが「オリンピック優勝候補筆頭」と評していた宇野。海外メディアからも称賛された魅惑の演技で、フリーでは優勝を目指す。