11日、札幌ドームで日本ハムと対戦した巨人は、1-5で完敗。球団ワースト記録を更新する13連敗を喫した後、1勝を挙げるも、アッサリと連敗。復調の兆しは見えず、チームの低迷が続いている。

すると、同日放送、TBS「S1」では、野球解説者・野村克也氏が番組恒例“ボヤき解説”を行った。

試合前には、体調不良により2試合連続でスタメンを外れた坂本勇人に対し、「けしからんね。そんなことくらいで休むっちゅうのは。チームの中心選手は休めないんだよ。休んじゃいけない。甘いな、お坊ちゃまだな。プロ意識がないわ」と痛烈なダメだし。

試合は巨人を戦力外になった経験を持つ村田透が好投すると、「反骨精神で気合いが入ってる」と評価した野村氏は、「俺も“野村再生工場”なんて評価をもらったけど、トレードで獲った選手と色々と話をしている中で、『お前ら見返してやれ』って励ましたことがある」などと振り返った。

3回裏には、同じく元巨人・大田泰示がツーベースを放つと、「これも皮肉だね。（村田と大田の）両方にやられたら世話ないわ」と笑った野村氏。4回裏には、田中賢介が放った三遊間を破るヒットをレフト・石川慎吾が捕球できず。フェンスまでボールが転がり、追加点を許すと、怠慢な守備に「何やってんだ、外野手。どこ守ってんだ、コラ」と声を荒げた野村氏は「レフト交代」と一喝する場面も。

また、番組スタッフから「野村さんが監督なら、どういう手を打ちますか？」と訊かれると、野村氏は「阿部とか、長野とか。この辺を呼んでお説教だね。お前らがこのチームを引っ張らなくて誰が引っ張るんだ。プレーで引っ張れないなら声で引っ張れ」と返答。試合後も番組カメラに向かって「オイ、阿部よ、長野よ、坂本よ。お前らが引っ張らんでどうする？チームは辛い時こそベテランだ」などと檄を飛ばした。