「ミニスーパーファミコン(仮称)」に収録してほしい8本を勝手に選んでみました
発売以来ずっと品薄のまま「一旦生産終了」となったミニファミコンこと「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」。その余韻も冷めやらぬうちに、スーパーファミコン版の登場が2017年末との噂が囁かれています。

まだ真偽も不明で新情報も出てきてはいませんが、そんな今だからこそ予想は自由で楽しいもの。筆者の独断と偏見と「こうあってほしい」と期待を込めて、同梱ゲームを8本予想してみました。ただし任天堂タイトルは鉄板すぎて面白みに欠けるため、あえて「サードパーティのみ」の縛り付きです。

●『初代熱血硬派くにおくん』

ニンテンドークラシックミニにも2本収録された「くにおくん」シリーズから1本をチョイス。アーケード版の『熱血硬派くにおくん』以来、久しぶりにリアル頭身に戻ったくにおくんが乱闘を繰り広げるアクションRPGだ。ウメチカや心斎橋など地下鉄御堂筋沿線の風景が完璧に再現され、至るところで「なにメンチきっとんねん」と喧嘩を吹っかけられるところも大阪のリアル......じゃない! 通行人を殴り倒して経験値が入る、ある意味で『龍が如く』を超えたくにおくんである。

●『ファイナルファイト タフ』


ベルトスクロールアクションの名作『ファイナルファイト』シリーズの第三弾。初代スーファミ版では不可だった二人同時プレイができる上に、一人プレイでもCPUのパートナーを連れていけて頼もしい。伝統の「パンチハメ」はなくなったものの、プレイヤーの攻撃力は底上げされ、必殺技やスーパーメガクラッシュも追加されているので爽快感はアップ。Wii U版のバーチャルコンソールも発売済みにつき、収録される可能性は高いかもしれない。

●『アクトレイザー』

スーファミ初期作の中でも人気の高い一本。プレイヤーは神となり、魔王サタンを倒して世界の平和を取り戻す。魔物に支配された地上を人が住める場所にするための「アクションパート」は操作性が微妙な上に完全に覚えゲーで「決まったルートを知らないと死ぬ」難度の高さ。しかし神として「奇跡」により街を発展させるクリエイションモードはとても楽しく、市井の人々の生活がかいま見えるシナリオも充実している。何より古代祐三氏のサウンドが素晴らしい!

●『R-TYPE III』

スーパーファミコン専用に開発された(前2作はアーケードからの移植)横スクロール・シューティングの第三弾。初見殺しのオンパレードはいつも通りだが、初期装備の「メガ波動砲」と波動砲を連射できる「ハイパードライブシステム」の攻撃力が高いため、ミスからの復活は前ほど難しくない。パターンを構築する根性さえあれば、凡人でも一周はできなくはないバランスが秀逸。ただし「14歳の肉体年齢に幼体固定処理された23歳の女性が生体ユニット」という裏設定が怖い。

●『牧場物語』

現在まで25作以上(スピンオフ含む)続いている箱庭系・ほのぼの牧場シミュレーションの原点はスーファミにあり。荒れ地を開拓して作物を育て、牛や鶏の世話を見たり......と忙しく立ち回ることはできるが、仕事そっちのけでダラダラ過ごし、人々と交流したり四季を楽しみ、面白おかしく暮らしてもいい。やりこみ派は初日で開墾し尽くし、あとは効率よいナンパ(女の子と結婚可能)を極めるという、ほのぼのさのカケラもないプレイに走りがち。

●『風来のシレン』


プレイのたびにダンジョンが自動生成されるローグライクゲームで、『トルネコの冒険』に続く「不思議のダンジョン』シリーズ二作目。キャラも世界観も和風となったほか、後に定番となった「モンスターを肉に変える」や「壺」システムも本作から。前作のうたい文句だった「1000回遊べるRPG」以上にやりこみ性が高く、中毒者も後をたたず。基本的に主人公のレベルはリセットされるものの、アドリブでの切り抜け方を学んで「プレイヤー自身が成長していく」のが魅力だ。

●『クロックタワー』

謎の殺人鬼から逃げながら謎を解き、館から脱出するホラーアドベンチャー。デカいハサミを持つシザーマンは不死身のため、逃げ回ってやり過ごすか、身近なモノで撃退するしかない。ピンチのときはボタン連打すると体力と引き換えに回避できるが、このシステム名がRSI=連打(R)せずにはいられない(I)システム(S)というのもツボだ。シザーマンより即死トラップのほうが怖く、鳥のオウムに襲われたぐらいで即死する理不尽さがたまらない。

●『ラブクエスト』

結婚式から姿を消した婚約者を探して東京をさまようRPG。戦闘=女性をナンパすることで、武器は「口」を装備し、魔法が「ほほえみ」「どげざ」「だきつく」などセクハラ含み。主人公はイケメンらしく、道を歩いてるだけでひんぱんに逆ナン(エンカウント)。下ネタもオンパレードで、「先っちょ、先っちょ、気持ちいい」などのセリフがなぜ任天堂チェックを通ったのかがフシギ。あの名作『クロノ・トリガー』の6日後に発売された奇妙なめぐり合わせもある。