「選手たちが私を殺したなんて信じられない」

“奇跡の優勝”から9カ月後、レスター・シティで解任の憂き目に遭ったクラウディオ・ラニエリが10日、イギリス『スカイ・スポーツ』の番組に出演した。その中で、主力選手たちが解任に関与したとの報道に否定的な見解を示している。

岡崎慎司所属のレスターを王座へと導いたラニエリ。だが、今季は残留争いを強いられ、2月に解任を言い渡された。一部のメディアは、レスターの選手たちの関与を報じている。だが、ラニエリは冒頭のように否定した。


「私の背後にいる誰かかもしれない。私には昨年も小さな問題があったが、我々はタイトルを獲得した。おそらく、今年は我々が負けているときにその人間たちがもっとプッシュしたのだろう」

「たくさんの話を耳にしている。誰なのかは言いたくない。言うべきことがあったら直接言っていた」

チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦ファーストレグのセビージャ戦後にラニエリを解任したレスターは、アシスタントコーチを務めていたクレイグ・シェイクスピアを後任として復調した。ラニエリは「セビージャ戦がターニングポイントになったと思う」と述べている。

「全員が団結して戦っていた。だが、帰宅の途中で解任されると知ったんだ。私やほかの多くの人にとってショックだった」

歴史的な偉業を成し遂げた翌シーズンの解任に、世界からはラニエリを支持する声や行動が寄せられた。ラニエリは「素晴らしかったよ」と喜びを表している。

「優勝したときはたくさんの贈り物やカード、ワインやシャンパンのボトルをもらった。でも解任されたとき、私の家は物でいっぱいだったよ」

「すべての人に返事をする時間がないかもしれないから、ここですべてのファンにお礼を言いたい。私は欧州の各地でトロフィーを手にしたが、リーグタイトルは獲得したことがなかった。3度も2位で終わったんだ。レスターとそのファンのことはずっと忘れない」