今月7日、東京ドームで行われるキューバ戦をもってWBC日本代表（侍ジャパン）の戦いが幕を開ける。

すると、TBS「NEWS23×WBC」（2日深夜放送）では、「菅野智之×中居正広 世界一奪還の魔球」として、侍ジャパンのキーマン・菅野と、同公認サポートキャプテン・中居による対談を放送した。

まずはエースとしての覚悟を訊かれ、「大谷君がああいう形で出れないんですけど、（侍ジャパンは）どんなチームにも負けない力を持ってる」と自信をみなぎらせた菅野だったが、ボールの違いについては、まだ完全に適応したわけではないという。

あるWBC公式球を手にして、「これは特別滑りますね。このボールは」と語った菅野。驚いた中居が「どういうことですか？」と尋ねると、「（全てのボールが）均等じゃない。これと同じボールって多分ないと思う」と指摘した。

MLBで使用される「ローリングス社」のボールが公式球として使われる今大会。NPBのそれに比べると、WBC公式球は糸が細く凹凸も少ないため、ボールが指にかかりにくく滑りやすいという難点がある。

「（縫い目が）高かったり。皮の質感も全然違います」と続けた菅野は、手にしていたWBC公式球を指して、「これがもし審判から返ってきたら・・・。（ボールを交換することが）できるかわからないですけど、それくらいしたいボール。これは無理です。ちょっと投げたくない」とキッパリ。

さらに、巨人の外国人チームメイトも「メジャーリーグのボールは嫌だって言います。日本のボールを一回握っちゃうと、そっちのボールは握りたくないって」と続けた菅野。「全部完璧にしようと思うと何かがダメになります。ある程度ミスの許容範囲を許せる範囲にしていかないと」などと、WBC公式球における考え方を示すと、「何かを捨てる覚悟」とまとめた。

その一方で、「前田健太投手に年末お会いする機会があった」という菅野は、WBC公式球でもすっぽ抜けにくい球種としてチェンジアップの習得に着手しているという。前田から「スライダーは抜けたりするかもしれないけど、チェンジアップは常に大丈夫」などとアドバイスされたといい、昨年11月頃からチェンジアップの練習をスタート。その完成度を訊かれると「7割くらい」と回答したが、沈むボールでゴロに打ち取り、球数を減らせる利点もあるとした。