現実味を帯びるSMAP4人の極秘独立計画

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 国民的アイドルグループの第二章となるのか。『週刊文春』(文藝春秋)が1月19日、SMAPの元マネージャーである飯島三智氏(58)が「新会社代表に就任した」と報道。同記事ではジャニーズ事務所代表のジャニー喜多川氏(85)の「それぞれの気持ちに任せます」というコメントや新会社の事業内容、木村拓哉(44)以外の4人の動向について記し、水面下で進む独立計画の現状を報じた。独立が現実となれば、日本の芸能界全体を揺るがす一大事となりそうだ。

■SMAP4人はやっぱりジャニーズ脱退?

 2016年末、日本全国のファンに惜しまれながら解散したSMAP。2017年に入り、木村をのぞく4人の独立問題が再燃した。

 きっかけは『週刊文春』の1月26日号。飯島氏が昨年12月21日、懇意にしている中国系のラオックスが立ち上げた新会社の代表に就任した上、同社の登記情報には「〈日本コンテンツの海外発信事業〉〈映画製作〉」と記載されているという。合わせてジャニー氏や田辺エージェンシーの田辺昭知社長(78)、各関係者へ取材を敢行した様子もつづっている。

「(ジャニー氏は)メンバーの今後について問われると『それぞれの気持ちに任せます』と語り、『ただ、出て行くということを前提に話はしていないと思いますよ』と付け加えるのが精一杯だった。翌日、各紙の見出しは〈移籍容認〉と〈独立なし〉の二つに割れていたが、ニュアンスとしては前者の方が近い。もはやジャニー氏も事務所も、無理をしてでも彼らに留まってほしいとは考えていないのです」(「週刊文春」2017年1月26日号:「SMAP『極秘独立計画』キーマンを連続直撃! ジャニー喜多川社長『それぞれに任せます』発言の裏側」関係者コメントより)

 ファンは「本人達が幸せならいいけど、出来れば日本で活動して欲しい」「めちゃくちゃやり手だね、この元マネージャー!」「中国ならジャニーズにいたほうがマシ」と悲喜こもごも。また『週刊文春』の一報を受けて19日早朝、ラオックスの株価が上昇した。

 気がかりなのは、日本の芸能界との今後だ。赤西仁(32)のように活動を海外へシフトすれば、国内ではほとんど見られなくなる可能性もある。しかし赤西と違い、SMAPは中居正広(44)を筆頭に、メンバーはそれぞれレギュラー番組を抱えている身。そんな事情にも『週刊文春』が突っ込んでいる。

「各局が新番組の企画を事務所に持ち込み、メンバーにも打診しているが、四人は頑なに断っている。解散前から決まっている仕事以外は受け付けないという姿勢です」(「週刊文春」2017年1月26日号:「SMAP『極秘独立計画』キーマンを連続直撃! ジャニー喜多川社長『それぞれに任せます』発言の裏側」関係者コメントより)

 事実であるなら、テレビ局を中心に、今秋までに何らかの動きがありそうだ。

「まずSMAPの中国進出は、ジャニーズの圧力から逃げるための現実的なアイデア。飯島女史ならうまいことやるでしょう。現在のレギュラー番組に関しては非常にセンシティブな状況になる。ここも飯島女史と4人の意向次第。番組を続行するならジャニーズとの全面戦争は免れない。まだどっちに転ぶから分からないが、水面下ではSMAP4人がジャニーズを脱退するという声も少なくない。4人が退所すればネット上に写真や動画がバンバン出そうな気配。一部のネット系メディアも『脱退したらすぐインタビューを申し込みたい』と鼻息が荒い。とにかく4人の動向はネット事情ひいては芸能事情をガラリと変える可能性を秘めている。飯島女史も自分の置かれた立場をよく理解してるでしょうから、ヤル気がみなぎってるんじゃないでしょうか」(報道関係者)

 解散してもなお名前が消えないSMAP。さしあたっては、世間のイメージが独り歩きして、まるで解散してないような雰囲気だ。2017年もSMAPメンバーから目を離せそうにない。

文・阿蘭澄史(あらん・すみし)※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。