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 2016年も映画にドラマ、バラエティにコンサートと大忙しだった嵐・二宮和也(33)。ジャニーズ事務所の後輩との共演も活発で、東京ドームと京セラドーム大阪で行われたイベント『嵐のワクワク学校 2016 〜毎日がもっと輝く5つの授業〜』ではジャニーズWEST、嵐の冠バラエティ番組『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)ではSexy Zone、その他音楽番組等でも嵐が後輩と共演する機会が増えている。17年に公開を控えた、二宮の主演映画『ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜』でも、関西ジャニーズJr.の西畑大吾と共演しており、今年も“先輩”としての姿を見る機会が増えそうだ。

 そんな中、1月15日には二宮がパーソナリティを務めるラジオ『BAY STORM』(bayfm)に、リスナーから「2017年、一緒にお仕事したい先輩や後輩の方はいらっしゃいますか?」という質問が届いた。「先輩ではそりゃ……みなさんと仕事したいですよ……」と言いつつ、クスクスと笑ってしまう二宮。そして、後輩については「知らない」と、ひとこと。興味がないのかと思いきや、「後輩はがんばってるから、ね。もうとやかく言うのはよくないよ?」と、後輩のがんばりを感じているからこそ、“誰と”という部分についての明言は避けた様子だ。

 しかし、「逆に聞きたいよ、後輩……『二宮先生と、一緒に私はお仕事したいんです!』っていう後輩、いるのかどうか。それが聞きたいよ」「『それはいますよ』って言うけどさ、じゃあ誰なんだい? っていうことだね」と、途端に自暴自棄になり、質問返しの調子に。確かに、今や嵐もジャニーズ事務所内のデビュー順では、上から数えた方が早く、ベテランの位置にいると言っても過言ではない。“後輩”とひとことで言っても、二宮には選択肢が多すぎるのだろう。

 二宮自身も、嵐の事務所内における立ち位置が上がったことは自覚しているようで、「だってもう嵐さん、上の方だよ、だいぶ。だいぶ上の方だよ」と力説。昨年は『第67回NHK紅白歌合戦』で大トリを務めるまでとなり、そんなことも二宮に「上の方」の立場になったことを感じさせたよう。

「すごい上にきちゃったよね、知らない間に」と感慨深げな二宮は、「だから、なにかジャニーズの人と仕事するってなったときに、やっぱ後輩の人の方が多いんじゃない?」「もうレギュラーで出てくれる人たちじゃないからさ、上の人たちが」と、先輩との共演が難しくなってきたことには寂しさを滲ませた。そして最後には、「うち(嵐)が一番(後輩)と絡むようになっちゃったかな、結局。うーん……まあまあそれはそうなるよ、ね?」と、なんとも歯切れの悪いコメントを残していた。

 そんな後輩への複雑な思いは、二宮と同世代で事務所での立ち位置も嵐と似ている、関ジャニ∞村上信五からもポロリとこぼれたことがあった。それは、16年に行われた村上の1人舞台『If or・・・VIII』でのこと。この公演の前、村上がパーソナリティを務めているラジオ番組『レコメン!』(文化放送)に、それまでレギュラー出演していたメンバーの丸山隆平に代わり、後輩のジャニーズWEST中間淳太、桐山照史がレギュラー出演することが発表されていた。村上はこのレギュラー交代について「なんで、おもりみたいなことせなあかんねん」と、ファンの前で正直な気持ちを語っていたそう。

 先輩が出演するドラマに後輩が抱き合わせで出演する、ということも珍しくないのが今のジャニーズ事務所の現状だが、案外“先輩側”は複雑な思いを抱いているのでは、と感じさせた今回の発言。後輩の活躍はもちろんだが、今年は先輩側にもプラスになるような共演が多くなるよう願いたいものだ。

文・ジャニーズ研究会(じゃにーずけんきゅうかい)※ジャニーズを愛する有志による記者集団。『ジャニーズ50年史』『完全保存版ジャニーズの歴史――光も影も45年』『ジャニーズに捧げるレクイエム』(鹿砦社)など多数の出版物を刊行。

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