「成宮寛貴10周年記念メモリアル本」より

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 写真週刊誌『フライデー』(講談社)がスクープした薬物疑惑報道を発端に芸能界から電撃引退した元俳優の成宮寛貴氏(34)のプライベートが続々と暴かれている。人気覆面レスラーのザ・グレート・サスケ(47)の息子に「1億円あげるから俺と寝てくれ」と言い放ったと報じられ、さらに衝撃の「乱行写真」まで掲載されるなど報道の過熱化は止まらない。

 成宮氏の隠された「素顔」に人々が衝撃を受けると同時に、ネット上では「マスコミのモラル崩壊」を憂う声も挙がり始めている。

■サスケが長男の”セクハラ被害”を主張

 薬物疑惑報道、さらに同性愛を暗にカミングアウトするなど衝撃的過ぎる引退劇となった成宮氏。本人が表舞台を去っても騒動は終わらず、ザ・グレート・サスケは自身のブログで「引退する成宮さんへ。その幕の引き方じゃぁ我々家族は逆に許しませんよ。10年程前に愚息があなたから受けたハラスメントが真実だったって認める事になっちゃうじゃないですか?」と驚愕の暴露を綴った。

 発売中の『週刊文春』(文藝春秋)では、サスケが「医師によるカウンセリングで(息子が)成宮さんから無理やり肉体関係を求められたことや、『一億円あげるから俺と寝てくれ』と迫られた事実を打ち明けた」と詳細を告白。同じくサスケを直撃した『週刊新潮』(新潮社)では、現在28歳になる息子は成宮氏のハラスメント行為によってPTSD(心的外傷後ストレス障害)を患い、いまだに「何かを思い出すと“痛い、痛い”とお尻をかばう」という状態だと明かされている。

 サスケの長男はメキシコ人妻の連れ子で、ガッチリ体型の超イケメン。2004年には世界的ファッションショー「パリ・コレクション」に出演し、将来を嘱望されていた。だが、17歳前後から急に泣き出すなど精神的に不安定になり、仕事を休みがちになって引退。その原因が成宮氏の「ハラスメント行為」だったというのだ。

「10年も前のことをサスケが告発したことに『今さら言うな』といった批判もありますが、当時は長男の証言だけで事実確認ができなかったため、ウヤムヤになっていたようです。しかし、成宮氏が事実上のカミングアウトをしたことで疑念が『確信』に変わり、親として思わず感情が爆発してしまったのでしょう。現在も長男は心の病を抱えたままで社会復帰できず、メキシコで母親らに付き添われて療養中のようです」(週刊誌記者)

■取り巻きとマスコミのモラル疑う声が続出

 成宮氏の「コカイン吸引疑惑」写真を週刊誌に流した“友人”にしても、息子がセクハラ被害に遭ったと主張するサスケにしても、いずれも賛否両論ながら一定の「理」はある。友人は「成宮氏の違法行為疑惑を告発する」という大義名分があるし、愛息が被害に遭ったと主張するサスケは言わずもがなだ。

 だが、発売中の『女性自身』(光文社)に掲載された写真は異質だった。同誌では「成宮寛貴 羞恥心ぶっ飛んだ夜…乱行パーティ現場写真を独占公開!」と題し、上半身裸にパンツ一枚の姿で顔がクリームまみれになっている成宮氏の写真が載せられている。隣にはバスローブをまとった男性がピタリと寄り添っており、間違いなく完全プライベートの場面であることがうかがえる。

 同誌は『フライデー』に証言した男性とは別の“知人”から写真を入手したといい、成宮氏は仲のいい「取り巻き」たちを集めて自宅やホテルのスイートルームで時おり大騒ぎをしていたという。 しかし、これは前述の薬物疑惑の告発や家族の被害を主張したケースと違い、単に「興味本位」で読者を引き付けようとするだけだ。すでに成宮氏は引退して「一般人」となっているのだから、何の大義名分もないプライベート写真の掲載は明らかに行き過ぎ。もはや成宮氏のセクシャリティを面白がってイジっている感すらある。

 ネット上でも「これってリベンジポルノになるんじゃ?」「一般人にここまでしていいのかよ」「そりゃ成宮の乱行写真って言ったら見たくなるけど……」「乱行写真は明らかに一線を越えてしまってる」といった意見が殺到。さらに「取り巻きとやらは最低だな」「何の腹いせかは知らんけど酷すぎる」「友達は選ばなきゃね」「成宮くんは周囲の人間に恵まれないなあ」と、写真を週刊誌に流した“知人”たちのモラルを疑う声もある。

 成宮氏の騒動で問題にすべきは「薬物疑惑」とサスケが主張する「セクハラ疑惑」だけだ。しかし、成宮氏に反旗を翻した取り巻きたちから流出する写真や数々の証言、それを掲載する週刊誌がある限り、どんどん騒動はセンセーショナルな方向に流されていきそうだ。

文・佐藤勇馬※個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、ネットや携帯電話の問題を中心に芸能、事件、サブカル、マンガ、プロレス、カルト宗教など幅広い分野で記事を執筆中。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など多数。