写真は「SCRAMBLE」より

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 11月28日午後、宮崎重明ことCHAGE and ASKAのASKA(58)が、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されるというニュースが飛び込んできた。ASKAは2014年にも薬物事件を起こして逮捕され、現在は執行猶予中。またしても世間を騒がせることになってしまった。

「捜査関係者によれば、ASKAは先週の時点で自ら碑文谷署に110番通報していたとのこと。警察官が自宅に駆け付けた際、錯乱状態が酷く、ろれつも回っていなかった。その後、任意で尿検査を行ったところ覚せい剤の陽性反応が出たといい、警視庁は逮捕状を請求し、逮捕する方針を固めたそうです」(一般紙記者)

 ASKAは2013年、『週刊文春』(文藝春秋)に薬物疑惑が報じられていたものの、当初は否定していた。ところが翌年、覚せい剤の所持容疑で逮捕されると、その後、使用の事実も明らかになり、懲役3年、執行猶予4年の有罪判決が下されたのは周知の通りだ。

「執行猶予期間が続く中、ASKAは今年1月に突如ブログを開設。事件の経緯などを暴露しました。同ブログはすぐに削除されましたが、7月になると今度は別のブログを新設し、この度の逮捕報道が出る前日の27日にも、新アルバムのリリースを告知したばかりでした」(前同)

 今回、逮捕状請求が公に報道され始めたのは28日14時頃だったが、「マスコミ内では、すでに正午あたりから情報が錯綜していた」(週刊誌記者)という。

■「100%ありません」と強弁するが……

 テレビ局の警視庁担当はこう言う。

「実は、ASKAの意味不明な110番は日常茶飯事だった。それもあり、マスコミの間でも『今日の逮捕はなさそうだ』と見られていたんです。しかし、結果的には逮捕状が請求されていると報じられることに。先週時点の検査では、尿が十分に取れなかったようで、今日再び検査を行った結果、逮捕の流れとなったと聞いています。今回、覚せい剤中毒者にも取材しましたが、『盗聴・盗撮に怯えるのは中毒者に多い症状だけど、自ら110番し、『ミヤネ屋』(読売テレビ)にリアルタイムで異議を申すのはちょっと怖い』と言ってました」

 前回の逮捕をきっかけに、更生の道を歩み始めていると思われていたASKA。だが、やはり薬物の魔の手からは逃れられないのだろうか。逮捕報道後もブログを更新し、「陽性は、ありません。100%ありません」と書き込みを行っているASKAだが、果たして真実はどこまで明らかになっていくのだろうか。

文・海保真一(かいほ・しんいち)※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。