来年のSMAPメンバーの仕事は増えない?

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 稲垣吾郎(42)がレギュラー出演する文化放送のラジオ、『稲垣吾郎の STOP THE SMAP』(木曜日・午後9時半スタート)が、タイトルを変更して3月末まで放送されることが決まった。ジャニーズ事務所からの独立を画策したメンバーのひとりである稲垣吾郎だが、干されなかったことにホッとしているファンも多いだろう。事情に詳しい放送作家に聞いた。

「事務所に不義理な形で独立すると、その後の活動を制限されることはあります。今回は結果的にジャニーズ事務所に残りましたし、事務所自体も世の中に監視されているような状況。明らかに干すことはできないでしょう。とはいえ、敏腕な元マネージャーもいなくなってしまったうえ、事務所にいつまでいるかわからないので、テレビ局も長期仕事のキャスティングはしにくい。現在のレギュラーを維持するのが精一杯で、あとは短期や単発の仕事が多くなるのではないでしょうか」

 今は事務所に残留している形のSMAPメンバーだが、解散後になる来年に、独立した場合はどうなるのだろうか?

■ジャニーズに筋を通せるか否か

 事務所から独立した場合、自由に芸能活動ができるかどうかは、契約内容によって異なるという。ジャニーズは辞めたメンバーが活躍できないよう圧力をかけることで有名だが、権威が弱体化している今は、もう少しマシな状況のようだ。

「独立や事務所の移籍については、どの事務所も基本的にセンシティブ。そこまで育てるのに事務所は先行投資をしていますからね。話し合いで円満退社になったり、一定期間は名義を使わない・芸能活動を行わないなどのルールを定めている事務所もあります。もしSMAPメンバーが解散後に独立する場合は、業務提携するなど、いかにジャニーズ事務所に筋を通した形を示せるかが肝です。双方が形の上だけでも円満退社でないと、例えば人数の多いジャニーズタレント全員から、独立したメンバーと共演NGが出されてしまうとやっかいです」(前出・放送作家)

 2016年は独立するチャンスをのがしたSMAPメンバー。2017年は彼らを見る機会は増えないのだろうか。

「『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)後番組のオファーも、中居正広(44)は断りました。来年の活躍については、事務所に所属している間は既存レギュラーで単発でぼちぼち、その後については独立するかしないか次第で露出の仕方は変わりそうですが、いずれにせよ2017年は激増することはなさそうです」(キー局局員)

 まだまだ状況が変化しそうな2017年。一連のSMAP騒動は、どのように進んでいくのだろうか。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。