えっ…うがい、手洗いだけはNG?プロが実践している「カゼ対策」とは

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風邪やインフルエンザが心配な時期、あなたはどのように予防しますか? マスク、手洗い、うがい、ビタミンCなど栄養補給、休養、加湿……などなどでしょうか。

これらの基本で終わっているけどまだまだ心配という方は、ぜひメディカルアロマテラピーを試してみて。

そこで今回は、フランス式メディカルアロマテラピーのセラピストである筆者が、普段から実践する風邪やインフルエンザ対策の精油(エッセンシャルオイル)活用法をご紹介します。

■のど飴のような香りを持つ精油を選ぼう

精油選びで迷う方は多いようです。風邪対策なら、香りを嗅いでみて“のど飴”のようなスーッと喉や鼻に抜けるような心地がする精油を選べばほぼハズれません。

代表的なものには、ユーカリ・ラディアタ、ユーカリ・グロブルス、ラヴィンツァラ、ローズマリー・シネオール、シナモスマ・フラグランスがあります。

これらの精油は共通して、“1,8-シネオール”という芳香分子を豊富に含みます。いかにも呼吸が楽になるような“のど飴”系の香りは、主にこの分子によるもの。最も含有率が高いのがラディアタ種やグロブルス種などのユーカリ系で、70%程度が1,8-シネオールです。

また、1,8-シネオールは“酸化物類”という芳香成分グループに属しますが、ここで注目すべきは、酸化物類の芳香分子たちが持つその作用です。

抗ウィルス作用、抗菌作用、免疫調整作用、去痰作用、抗カタル作用……など、どれも風邪などで非常に役立つ働きばかり! さらに、それぞれの精油には1,8-シネオール以外の成分も含まれているため、精油は全体を通じてホリスティックな形で私たちの健康を内外から支えてくれるのです。やはり、自然の力は素晴らしいですね。

■間接的に抗ウィルス作用・抗菌作用を活用

ディフューザーで精油を空間に拡散すると、空気浄化、感染予防になります。

ユーカリ系の香りに不慣れな方は、オレンジ系の精油もブレンドすると良いでしょう。マスクにこれらの精油やブレンドを少量付けるのもおすすめです。

■精油を身体に用いて予防&ケアに

前述した精油の中から2種類程度でブレンドを作るのもオススメです。精油濃度は大人には50%程度〜原液で、小児には、10〜50%程度にします。

1日5〜6回、1回に4〜5滴をのどや胸のあたりに塗布しましょう。

ただし、フランス式メディカルアロマの方式で精油を身体に用いる際には、必ずフランスやベルギーなどで医薬品認可を受けた“医療用グレードの精油”を使い、自己責任の範囲内で実践してください。また、妊娠中の方は精油の皮膚塗布は避けてください。

ちなみに、筆者のオススメはベルギーのプラナロム社の精油です。ぜひ試してみてくださいね!

【筆者略歴】

※ 富田 ゆか・・・1975年生まれ。アロマセラピスト&フランス式メディカルアロマのプロ講師。東京渋谷・明治神宮の西側エリアで『Stillaアロマテラピースクール』(NARD JAPAN認定校)を主宰。お気に入りの言葉は、「包丁一本、さらしに巻いて」。

【画像】

※ Odua Images / shutterstock