そのお手入れ、危険かも!? 乾燥・くすみを招く「プロが絶対やらない」NGケア
すっかり秋めいてきて、冬になる前にスキンケアに本腰を入れておきたいところですが、ちょっと待って! 季節の変わり目なのにこれまでと変わらない“間違いケア”を続けている人が意外と多いんです。
そこで今回は、美容ライターの筆者が、この時期に絶対にやってはいけないNGケアをお教えします。
■パワフルな美白美容液を続けている
夏のダメージが蓄積し、気づいたら増えていたシミ……。慌てて美白美容液を取り入れてはいませんか?
実は美白美容液はスキンケアの中でも一番力強いアイテムだからこそ、刺激も強いもの。季節の変わり目で肌状態が落ち着かないにも関わらず、パワフルなものを使い続けていると、小さな炎症が重なり、逆に色素沈着やかゆみを引き起こすことも。
シミが出現したばかりの時期だからこそ、気になるのもわかりますが、ちょっとお休みする勇気も必要です。せっかく高いお金を出して買ったのに、悩みを増やしては意味がありませんよ。生理後や肌調子がよい状態のときこそ、パワフルな美容液を投入すると、効果がグッと出やすくなります。
■リフトアップ系やこっくり質感のクリームをしっかり塗る
顔のたるみや乾燥防止のためにクリームを必要以上に塗っていませんか?
基本的にスキンケアは商品に明記してある量が適量。たくさん塗れば効果がUPする、というのは勘違いなんです。逆に、肌への負担が増えたり、馴染みにくくなったりしてしまいます。
特にリフトアップ系のクリームはピンとしたハリを出すために、肌表面に膜を張るものが多く、厚く塗るほど膜感が増大。高保湿系の場合は、油分が多いため、ベタベタに塗るほど空気中のホコリやチリを肌に引き寄せることも。仕上げのアイテムであるクリームこそ、適量を守ることが大事なんです。
■毎日同じスキンケアを使い続けている
季節の変わり目は寒暖差も湿度差も激しいもの。毎日同じスキンケアを使い続けるのは論外!
そもそも、スキンケアは毎日自分の肌状態に合わせて、足りないものを補うことが前提です。与えすぎても栄養過多でニキビやいちご毛穴の原因になるし、足りなさ過ぎても乾燥やくすみの原因に。洗顔後の肌状態を毎日きちんと見て、触って、使うスキンケアを選ぶようにしましょう。
敏感肌用のスキンケアを一通り揃えておくのはもちろん、鎮静用のシートマスクや導入美容液などのスペシャルケアも揃えておいて。毎日の生活が変わるように、肌も毎日違う、ということを忘れないでくださいね。
本格的な乾燥シーズンの冬を前に揺らがない肌の土台を作るためにも、まずはシンプルケアの基本に立ち返ることも大事。あれこれ使うことや適当に使うのではなく、自分の肌の声を聞いてケアができる、“スキンケアマイスター”になってくださいね。
【筆者略歴】
※ 矢粼 彩 ・・・ 女性誌を中心に各メディアにて美容ライターとして17年活躍中。「最新の正しい知識や情報と共にトータルビューティを叶える」理念の元、日本ダイエット健康協会公認ダイエットインストラクターとしてパーソナルケアやメディアでも発信中。
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