管理栄養士が勧める!一緒に食べると美容・健康に効果的な「鍋食材」

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台風が過ぎ去り、本格的な秋の気配ですね。これから冬にかけて、鍋を食べる機会も増えてきます。

最近では鍋料理に特化したレシピ本が出版されるなど、人気が高い鍋料理ですが、その食材をうまく組み合わせることで美容・健康への効果をよりアップさせることができるんです。

そこで今回は、管理栄養士の筆者がお勧めしたい鍋食材の組み合わせを3つご紹介したいと思います。

■豚肉×ニラで疲れを溜めない身体に

豚肉には疲労回復効果が期待できるビタミンB1が豊富に含まれています。このビタミンB1は糖質の代謝を促し、エネルギーを生み出す働きがあるので、不足すると疲れを感じやすくなってしまいます。

そして、ニラにはこのビタミンB1の働きをより効率的にしてくれる”アリシン”という成分が入っています。アリシンはビタミンB1をより長く体内で働かせるという機能があり、疲労回復効果を高めてくれます。

チゲ鍋やモツ鍋風にしても美味しくいただけそうですね。

■小松菜×ポン酢で貧血予防に

多くの女性を悩ませている貧血の主な原因は鉄分不足です。鉄分というとレバーのイメージが強いですが、あまり日常的に食べられる食材ではありませんよね。

そんなときに活用したいのが、小松菜などの鉄分を多く含む野菜です。他にもほうれん草なども鉄分が多いのでお勧めです。しかし、これらの野菜に含まれる鉄分は吸収があまりよくありません。そこでぜひ、つけダレに使ってほしいのがポン酢です。

ポン酢には柑橘類の果汁が含まれており、この中にはビタミンCやクエン酸といった成分も含まれています。これらの成分と鉄分を一緒に摂ることで、鉄分の吸収を向上させることが可能です。逆に緑茶と一緒に摂ると吸収が下がりますので注意しましょう。

■春菊×豆腐で風邪予防に

風邪を予防するために大事な栄養素が、ビタミンAとビタミンCです。ビタミンAは病原菌の侵入を防いでいる皮膚や粘膜を丈夫にする働きがあり、そしてビタミンCには病原菌と戦う白血球の働きを高める効果があります。これらを豊富に含んでいるのが春菊です。

さらに、免疫を高めるためには白血球の材料となるたんぱく質が欠かせません。春菊に加えて、豆腐で大豆たんぱく質を摂取すれば免疫向上が期待できます。豆腐は低脂質で消化に負担をかけないので、風邪のひき始めにも食べたい食品です。

いかがでしたか? 鍋の具材を選ぶときに好みで選ぶのもよいですが、ちょっとした知識を持っておくと美容や健康にとっても益となります。ぜひ上記の組み合わせを試してみてくださいね。

【筆者略歴】

※ 圓尾和紀 ・・・ 管理栄養士。総合病院勤務を経て予防医療を志し、独立。和食素晴らしさを伝える活動と、“不自然な食べもの”にあふれた環境で、定期的に身体をリセットする目的からファスティングを取り入れた生活の提案を行う。カラダヨロコブログ。

【画像】

※ Nishihama / Shutterstock