朝は水or洗顔料?プロが教える「肌のタイプ別」正しい洗顔法

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秋に入って不安定な気候が続き、大人女子の肌もゆらぎがち。しかし、肌メンテは日頃の積み重ね。自分の肌質をよく理解して、より美肌に導くためにはどのケア方法が最適なのかを知る必要があります。

そこで今回は、一般の方から芸能人の方まで、数多くの女性たちの肌を触らせていただいているメイクアップアーティストの筆者が、肌のタイプ別“正しい洗顔法”をご紹介します。

■朝洗顔の正解は1つではない

朝洗顔のポイントは、“肌質”によって方法が異なるといっても過言ではありません。プロでも、「朝洗顔には必ず洗顔料を使用しなければならない」という人もいれば、そうでない人もいるため、“洗顔料使用or不使用”論争がよく繰り広げられますよね。

たしかに、少なからず前の晩におこなったスキンケアが酸化したものや、その他の汚れが顔にあるわけですから、洗顔は必要なものです。

しかし、洗顔料を使えばメリットと同時にデメリットも。そのため、そのデメリットがあてはまる人にとっては、洗顔料を使わないという選択肢もあるのです。

■肌質別オススメ洗顔法

●オイリー肌&インナードライ肌

自他ともに認める“オイリー肌”の人は、絶対的に洗顔料を使用することをオススメします。皮脂分泌の過剰な肌は、とても酸化しやすい状況にあり、その汚れが落ちきれずに蓄積されることで、吹き出物などの肌トラブルを引き起こします。

しかし、ここで1つ注意! 自分はよくテカるからオイリー肌だ!と豪語する人が、実は“インナードライ肌”だったということがしばしばあります。

「よくテカる=皮脂分泌が活発」ということに違いはないのですが、根本の原因がケアの分かれ道。

インナードライ肌とは、乾燥している肌自体が、肌を潤そうと皮脂分泌を活発化させてしまうことから起こる肌状態です。よくご相談をいただくインナードライ肌の人のケースでは、実は過剰な洗顔が肌状態を悪化させていた……という事例もあるほど。

いくらオイリー肌の人であろうとも、洗顔料を使用した洗顔の頻度が高すぎると、肌の皮脂バランスを崩してしまい、肌トラブルの原因になりかねませんので、回数が多すぎるのも困りものです。

●ドライ肌&混合肌

ドライ肌の人は、基本的には“ぬるま湯洗顔”を推奨している筆者。また、混合肌の人であれば、洗い上がりのしっとりとした洗顔料で泡立てた泡を短時間肌の上ですべらせ、すぐ洗い流す方法をオススメしています。

ドライ肌は、基本的に約36〜38度のぬるま湯で“しっかりと”すすぎます。1度や2度ではありません。数10回はすすぐことを肝に銘じ、フェイスラインもしっかりとすすぐことが基本。

このとき、ゴシゴシこするのではなく、肌の上を手のひらをすべらせるような感覚で優しくおこなってください。

■洗顔後のケアはぬかりなく

オイリー肌でベタつきが気になる方であっても、洗顔後の肌は水分を欲しています。そのため、洗顔後のスキンケアはマスト。しっとりタイプが肌に合わないようであれば、さっぱりタイプを試してみてもいいかも。決して何もつけないという選択は避けてくださいね。

インナードライ肌、ドライ肌の人は、化粧水をたっぷりとつけましょう。乳液やクリームの量も、顔の部分的な乾燥度合いによって、塗り分けるのも吉です。

混合肌も同様、化粧水はたっぷりと。そして、乳液やクリームなどの油分の高いものに関しては、テカりやすい部分にはさっぱりタイプのものを、乾燥しがちな部分にはしっとりタイプのものと使い分けることでコンディションが整いやすくなります。

人の数だけ肌質の数があります。そのため、どれが正解!ということはなく、1人1人のカスタマイズが非常に重要。だから自分の肌を知るということは、美肌になるための近道なのですよ!

これを機に、ご自身の肌をよくチェックしてみてくださいね!

【筆者略歴】

※ 黒木絵里 ・・・ 外資系化粧品メーカー2社、某大手ヘアサロンのメイクセクション統括を経験後、独立。Eri Kuroki Make-up solution代表となり、育成やマニュアル監修、大手企業のセミナーのほか美容ライターとしても活動中。

【画像】

※ CandyBox Images / Shutterstock