Photo by Nicolas Alejandro Street Photography

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 Hey! Say! JUMPの中島裕翔(22)が主演するフジテレビ系連続ドラマ『HOPE〜期待ゼロの新入社員〜』(日曜後9:00〜)が7月17日にスタートし、初回平均視聴率が6.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことがわかった。“大爆死”を予感させる低調な立ち上がりに業界内で波紋が広がっている。

■熱愛騒動と警察沙汰で総スカン?

 同作は囲碁のプロ棋士になる夢が破れた高卒の主人公・一ノ瀬(中島)が、ひょんなことから総合商社の営業課で働くことになり、満足な社会経験や学歴のない中で同僚や上司に認められようと必死に仕事と向き合って成長していくヒューマンドラマ。韓国で大ヒットした連ドラ『ミセン-未生-』を日本社会の構造に合わせてリメイクしている。

 開始前の7月5日に後楽園ホールでドラマの“壮行会”なる番宣イベントが行われるなどフジの期待作のひとつとなっていたが、フタを開けてみれば、ご祝儀で高視聴率が期待できる初回から青息吐息の状態。今クールの他の新ドラマは軒並み初回視聴率10%以上を記録し、二ケタを切っても8〜9%台とそれなりに面目を保っている。

 初回6.5%という数字はNHK総合『水族館ガール』の6.0%、TBS系『神の舌を持つ男』の6.4%に次ぐ低さ。同時間帯の寺尾聡(69)主演ドラマ『仰げば尊し』(TBS系)の11.4%にダブルスコア状態で大敗している。

 この惨状の原因として真っ先に挙げられているのが主演を務める中島のスキャンダルだ。

 今年4月に女優・吉田羊(年齢非公表)との“20歳差”熱愛が報じられ、吉田宅に7連泊するほどの親密交際だと伝えられた。かねてから中島は年上好きを公言していたが、あまりの生々しさにファンがドン引き。売り出し中のアイドルが主演ドラマ放送前に熱愛となれば、数字に響いてくるのは当然だ。だが、それ以上に女性視聴者の拒否反応につながる“事件”があったという。

「吉田宅に7連泊した翌日の4月1日、中島は泥酔して早朝の繁華街で通行人の30代女性に抱きつき、警察沙汰になる騒動を起こしていたと『週刊文春』(文藝春秋)に報じられた。同誌の取材にジャニーズ事務所は『皆様に深くお詫び申し上げます。本人も深く反省しております』とコメントしており、事実関係は疑いようがない。女性が被害届を出さなかったので刑事事件にはなりませんでしたが、下手すれば『痴漢』として逮捕されていた恐れも。これが致命的なイメージダウンになった可能性があります」(芸能関係者)

■低視聴率でメリー氏が激怒?ソロ活動に暗雲

 当初は事件の影響で「主演ドラマが流れる」とのウワサも飛び交った。『文春』にも「スポンサーと処分を協議している」との情報が掲載されていたが、ドラマの放送は強行された。

「ジャニーズ事務所のメリー喜多川副社長(89)が事件に激怒し、中島の謹慎処分が決まる寸前までいった。しかし、収録スケジュールが迫っていたためにフジが『降板されると困る』と泣きを入れたようです。また、中島の所属するHey! Say! JUMPがメリー氏の娘で次期社長と目される藤島ジュリー景子副社長(49)の“お気に入り”だったことも影響し、ジュリー氏のフォローで最終的には禁酒例が出されただけで処分ナシとなった。同時にジャニーズから『この件を報道しないように』と各メディアに通達され、各局のワイドショーは騒動を一秒たりとも扱いませんでした」(前出・関係者)

 ジャニーズお得意のメディア操作まで繰り出したが、それでも大爆死は食い止められそうにない気配。このままでは中島の立場が悪くなることが推測される。

「低視聴率=主演のせい、とする昨今の風潮を疑問視する声もありますが、今作は韓国で大ヒットしたドラマのリメイクで脚本の評価は高く、ネット上でも視聴者の反応がいい。脚本や演出は評価されているのに数字が取れないなら、主演の中島が“戦犯扱い”されてもおかしくありません。報道もみ消しで恥の上塗りまでしたのに低視聴率となれば、メンツを重んじるメリー氏の怒りに再び火がついて中島はソロ活動を干されてしまう可能性がある。いくらジュリー氏がフォローしても、こればかりは止められないでしょう」(前同)

 中島は番宣イベントで「ドラマをつまらないと思う人がいたら(罰として)一日助監督をやる」と豪語していたが、低視聴率が続けば一日助監督どころか、今後のアイドル人生に暗雲が垂れ込めそうな状況だ。

文・佐藤勇馬 ※個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、ネットや携帯電話の問題を中心に芸能、事件、サブカル、マンガ、プロレス、カルト宗教など幅広い分野で記事を執筆中。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など多数。