Apple、Google、Microsoft 3社の目論見は正しいのか? - ウェアラブルとEUIへの取り組みで見落とした大きなチャンス
最新の調査により、Apple、Google、Microsoftが新たなフォームファクタとしてウェアラブルおよび電子ユーザインターフェイス(EUI)に大きく力を入れていることがわかった一方で、彼らがおいしいチャンスをいくつか見落としているということもわかった。
Lux Researchが発表したレポート"インタラクションの未来:分類学的に理解するApple、Google、Microsoftの電子ユーザインターフェイスへの取り組み"の内容をもとに言及していきたい。
まず、このレポートでは、三社は革新的なウェアラブルやEUI、透過型ディスプレイ、音声やジェスチャーによる操作などの新しいインターフェイス技術に多くのリソースをつぎ込んでいるという。たしかに、これらのインターフェイスが顧客獲得の決定要素となることも少なくないだろう。
「EUIは製品の明暗を分けるものになりえる。しかし、1種類のインターフェイスで人の意図を十分に理解することは不可能であるため、ナチュラルユーザインターフェイス(NUI)をもつデバイスは複数の入出力を必要とする」と、Lux Researchのアナリスト、トニー・サン氏はいう。
さらに、このレポートではMicrosoft、Google、AppleのEUIの取り組みを取り上げ、彼らが公共での利用や触覚技術の分野における機会を逃しているという驚くべき事実を指摘している。
Apple、Google、Microsoftの異なるアプローチ
このレポートでは、Microsoftが4つのユーザインターフェイスプラットフォームに大きく傾いていることがわかった。それは、HoloLensスマートグラスの拡張現実(AR)、Kinectのモーションセンサーおよび音声コントロール技術、Surface Hubの巨大インタラクティブディスプレイ、そして、自社のクラウドサービスを使った自然言語処理だ。
Googleについては次のように述べられている。「Googleの強みは自社のR&Dだろう。GoogleのEUIの取り組みは、主に内部のコンピュータ科学の研究の成果および、先端技術プロジェクトグループによる開発に依存している。」
Googleが研究を進めているEUIには、スマートテキスタイルにおけるマルチタッチや、RFを使ったジェスチャーコントロール、自然言語処理の他にタッチやジェスチャーの解析などが挙げられる。
一方で、Appleについては2014年にEUIの開発会社を手に入れたことからも見て取れるように、自社のR&Dというよりは他社の買収に依存している。買収した企業にはヘッドフォンのBeats、ARソフト企業のMetaio、自然言語処理のスタートアップ企業VocalIQなどが挙げられる。
(ReadWrite Japan編集部)
ReadWrite Japan編集部
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