写真は巻のFacebookより

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 女優の藤原紀香(44)が5月24日、友人で歌手の大黒摩季(46)とともに、熊本市と宇城市の避難所を訪れ、炊き出しを行った。4月の熊本地震発生直後、自身のブログで「火の国の神様…」と応援メッセージを綴ったところ炎上した経緯があるだけに、勇気も必要だったことだろう。現地の混乱を考慮してか、これまで熊本入りを遠慮していた藤原紀香だったが、大黒摩季と親交があるサッカー元日本代表・巻誠一郎(35)からの熱い呼びかけにより、熊本行きを決断した。

 藤原の熊本入りは、巻のフェイスブックや大西一史熊本市長(48)ら現地の人々によって伝えられたが、メディアによる報道は一部スポーツ紙ぐらいのもの。藤原紀香関連でそれよりも世間を賑わせたのは、彼女が傾倒する物の数々。水素水や満月ダイエットなどへの取り組みだ。

■「水素はこれから地球を救っていく」

 水素水や水素サプリなど、水素グッズに並々ならぬ関心を藤原が寄せていたのは、よく知られたことだ。ブログでは水素水で野菜を洗ったことを紹介したり、テレビでも「水素はこれから地球を救っていく」と発言している。

 ただし、水素水に疑問を持つ声もある。効果そのものへの疑問や便乗商法が後を絶たないためだ。

「国民生活センターが今年3月、水素水の関連商品に注意を呼びかけています。喧伝されてるほど有意な効能はなく、“エセ科学”という指摘もある。芸能界では山田優や紗栄子、辻希美が水素水を推してますが、賛否両論が起きる商材を丸ごと肯定する様は若干違和感がある」(週刊誌記者)

 藤原が時折示す非科学的なものへの関心は、他にも見られる。5月22日にブログで記した満月ダイエットだ。水素水、満月ダイエットと並ぶと、情報を選別する精度に疑問符が浮かぶのも無理はない。

「藤原はパワーストーンも大好きですし、楽屋で月桂樹の葉を焚く“魔除けの儀式”を行うという、“奇行”と思われてもおかしくない出来事まで報じられている。プラセボ効果といって、信じた時点である程度の効果を発揮したりするので、頭ごなしに否定はできないまでも、丸々信じるのは危険。芸能人は明日どうなるかわからない人気商売ゆえ、なにか心の支えが欲しくなるのはわかるのですが……」(前出・記者)

 古くは、X JAPANのToshi(50)による洗脳騒動もあれば、EXILEのATSUSHI(36)は『生体エネルギー』に数千万円をつぎ込んだと報じられた。信じるか信じないかはアナタ次第――という世界観に、ファンはどこまで付き合うのか。

文・海保真一(かいほ・しんいち)※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。