1歩間違えば野球エリート人生が台無しに(※写真はイメージです)

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 ペナントレース真っ盛りのプロ野球に不穏なムードが漂っている。今シーズン開幕前に「球界の盟主」巨人を襲った野球賭博問題。昨年11月、賭博に関わった福田聡志(32)、笠原将生(25)、松本竜也(23)の3投手が球団を解雇されるという事態に発展した。

 さらに、今年3月には新たに巨人の高木京介投手(26)の関与が明らかになり、翌4月には、警視庁が賭博開帳図利ほう助容疑で前出の笠原を逮捕するなど、波紋を広げ続けている。

 球界にはびこる悪癖が露呈した最中に発覚したのが、バドミントン日本代表の新旧エースの不祥事だ。桃田賢斗(21)と田児賢一(26)両選手は東京・錦糸町の裏カジノに出入りしていたことが明らかになり、今夏のリオデジャネイロ五輪代表の座をふいにした。日本のスポーツ界全体を覆うかのようなギャンブル汚染。ただ、これまで明らかになった事例は、氷山の一角だ。

「野球賭博への関与が明らかになっているのはごくごく一部だ。巨人の現役選手やOBばかりでなく、他球団にも疑惑を抱える選手が複数いる」(スポーツ紙記者)

 そんななか、球界関係者の間で、「次はアイツが危ない」と名指しされているのが、在阪の人気球団に所属するベテラン内野手のNである。

 前出のスポーツ紙記者が語る。

「プロデビュー直後から球界きってのイケメンとして女性人気を集めた。首位打者に輝いたこともある実力派だが、年齢とともに成績は下降気味。近年はケガがちで一軍と二軍を行ったり来たりしている」

 美人アスリートやモデルと浮き名を流すなど、派手な私生活でも話題をふりまいてきたNが隠し持つのが、ギャンブラーとしての顔だ。

「野球賭博の問題が明らかになってすぐに『賭博常習者』として名前が浮上していた。裏カジノにも相当はまっていたようで、六本木・西麻布界隈で開かれていた賭場に入り浸っていた」(事情を知る飲食店関係者)

 早い段階からマスコミや警察からマークされていたNだが、ここにきていよいよ周辺が騒がしくなってきているという。

「GW前後に、球団の番記者たちの間で、『Nの処分が近い』との噂が広まった。Nがファーム落ちしたタイミングだったこともあり、『球団が会見を開き、その場で解雇を発表するのではないか』との情報も出回った」(前出・記者)

 もし、シーズン中に処分されるような事態が起こればその衝撃は計り知れないが……。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。