希望するソロ歌手になれるのか(写真はイメージです)

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 8日にAKB48の卒業公演を実施した"たかみな"こと高橋みなみが、以前から親交の深いT.M.Revolutionの西川貴教が社長をつとめる株式会社突風の特別顧問に就任する。他にもテレビやラジオなどに出演するタレント業・MC業は順調なものの、希望の歌手活動からは遠ざかっている様子だ。

■特別顧問、カラオケ総監督…本当は何がしたい?

 高橋が今回、特別顧問に就任した株式会社突風は、4月1日に登記した出来たてホヤホヤの新会社。日付が日付だけに、当初はファンにも"手の込んだエイプリルフールネタ"と思われていたが、1日を過ぎても話は終わらず、ついに6日に同社の事業説明会が開催された。

 会場には、同社の相談役となった経済アナリスト・森永卓郎氏に加えて、特別顧問に就任した高橋が登場。高橋は報道陣の前で西川とのツーショットを披露している。

 3月29日にも、高橋は通信カラオケDAMで展開される「DAM CHANNEL」の第13代目MCに就任。同チャンネルを展開する株式会社第一興商の林三郎社長からは、"カラオケ総監督"として期待を寄せられた。

 卒業後の仕事に充実感が漂う一方、高橋は元々、憧れの中森明菜を目標に歌手活動をがんばることを一部メディアで語っていた。しかしいざフタを開けると、いつのまにか盛り上げ役に回っている格好だ。

 高橋のソロ歌手としての実績は少ない。AKB時代も含めて、高橋がソロとして正式発表した曲は、2013年4月にリリースした1stシングル『Jane Doe』のみという状況だ。

 総監督という重要なポストから開放された今、高橋の歌手活動にファンからは多大な応援が送られる一方、一部からは「ソロで歌手するほどうまくないし特徴がない」「歌手仕事は来ないのか」という指摘も出ている。

 さらに今年1月、バラエティ番組「堂本兄弟2016あけましておめでとうSP」(フジテレビ系)でゲッターズ飯田が高橋の2016年の運勢を診断。2015年に柏木由紀を"AKBグループ268人中最下位の運勢"と占い、熱愛スキャンダルを予言したゲッターズが「歌手は向いてない」「一番いいのは女優」と高橋にとってありがたくないお墨付きを与えた。

「高橋が評価されるのは、やはり総監督としての実績やリーダーシップ。あれだけ大勢のアイドルのトップに立ってまとめていたのですから、そこに注目が集まるのは仕方ありません。ソロ歌手としてはむしろ、『365日の紙飛行機』で脚光を集めたNMB48の山本彩のほうが、ファンの期待度は大きいでしょう」(芸能関係者)

 「努力は必ず報われる」という名言をもつ高橋。憧れの中森明菜に一歩でも近づくべく、テレビのレギュラー番組を断って歌手活動を目指すローラのように、得意分野の仕事を減らして"本気の努力"をする覚悟はあるのだろうか……?

文・海保真一(かいほ・しんいち)※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。