スペインとフランスでは、もはや確信されているようだ。ラファエル・ベニテス監督はますますレアル・マドリーから遠ざかっており、一方でジネディーヌ・ジダン監督が次期指揮官候補となりつつある。ただおそらくは、6月からだ。

これはマドリッドのメディアだけでなく、フランス『L'Equipe』も報じていることだ。同紙は16日、一面にジダン監督の写真を載せ、「偉大なるレアル・マドリーの扉に」と報じた。ベニテス監督は以前から、サポーターや選手たちだけでなくクラブ幹部、特にフロレンティーノ・ペレス会長の信頼を失っているという。

ペレス会長はホームでバルセロナに完敗した際、ベニテス監督を擁護した。だが、その後も失敗があり、指揮官に対する抗議の声が大きいことから、まさかの解任も考え始めているそうだ。

カルロ・アンチェロッティ監督へのノスタルジーに加えて、ベニテス監督を糾弾しているのが、彼のマネジメントにおける数字だ。レアルはリーガエスパニョーラ第15節を終えて勝ち点30だが、これは2008年以降で最少の数字。昨季と比べて勝ち点は9ポイント、得点は23ゴールも少ない。

そのため、ベニテス監督はもう間違えることが許されない。そして、スペインメディアによると、状況が悪化していく前にペレス会長が監督交代に踏み切らないとは限らないという。

レアルはリーガで首位のバルセロナとアトレティコ・マドリーに勝ち点5差。チャンピオンズリーグでは決勝トーナメントに進み、1回戦でローマと対戦する。

『As』は、ジダン監督がレアルにノーを言うことはできないと報じている。だが、本人はシーズン途中の就任を望んでいないようだ。アンチェロッティ監督の下でアシスタントコーチを務めたジダン監督は、現在レアルのBチームであるレアル・マドリー・カスティージャを率いている。