「16歳から35歳までの“各世代”を代表する選手20人」

写真拡大

16歳から31歳までの各世代を代表する選手を1名ずつをピックアップする企画を『stanleywiputra』が行っていた。その16人に、当サイトでピックアップした32~35歳を代表する4選手を加えて、紹介する。

なお、すでにその年齢を超えている選手もいるがご了承を。選手に関する紹介文は全て当サイトのデータベース情報を用いた。

16歳 リース・オックスフォード(ウェストハムDF)

Reece Oxfordの当サイトDB情報

1998/12/16 (16歳)。ウェストハムの下部組織出身、長身DF。

弱冠15歳でベンチ入りし、「魔法使いの子供」として注目された。2015年7月、EL予選に先発出場。16歳198日でのデビューはウェストハム史上最年少であった。その翌月のプレミアリーグ開幕戦で16歳221日というクラブ史上最年少記録を樹立(なお、16歳236日説あり)。

ハマーズの偉大なる先輩リオ・ファーディナンドと比較され、『リオ2世』などとも呼ばれている。また、CBだけでなくアンカーとしても起用されている。登録は178cmながら、実際には190cm以上あるはず。

17歳 ジェフ・レーヌ=アデレード(アーセナルMF)

Jeff Reine-Adelaideの当サイトDB情報

1998/01/17 (17歳)。

ランス下部出身のMF。12歳の時点でランス、レンヌ、リール、トゥールーズ、リヨン、モナコからオファーを受けていたとか。

2015年のUEFA U-17欧州選手権で優勝したフランスU-17代表メンバー。同年夏、アーセナルがヤシン・フォルテュネとともにランス下部から引き抜いた逸材。クイックネスとボールテクニックが評価されている。

ヴェンゲル曰く、「彼は私がフランスで見出した選手だ。攻撃的だがオールラウンドな選手にも成長することができる。現時点では、左右(のサイド)でプレーしているが、センターハーフしても成長可能だと思うね」。また、「彼は大器だ。実際、自分が17歳の時どうプレーしていたか覚えてないけれど、あんな風にはプレーしていなかったね!」としたうえで、「特別」だと評価している。

※18歳 ゴンサロ・グエデス(ベンフィカFW・MF)

Goncalo Guedesの当サイトDB情報

1996/11/29 (現19歳)。

ベンフィカの下部組織出身ウィング。

スピードやクリエイティビティが評価されており、2015年11月には18歳にしてポルトガルのフル代表にデビューした。

すでに、アーセナルやバレンシア、バルセロナが興味を示していると噂されるほか、2015年度「ゴールデンボーイ」候補者にもノミネートされた逸材。ベンフィカとの契約は2021年まであり、バイアウト額は6000万ユーロ(78.3億円)に設定されている。

19歳 アントニ・マルシャル(マンチェスター・ユナイテッドFW)

Anthony Martialの当サイトDB情報

1995/12/05 (19歳)。

『NEXTアンリ』とも評されるリヨンユース出身のフランス代表FW。

体格こそ並だが、抜群のスピードと高い技術力を有する。また、軽やかなボディシェイプと華麗なキープ、パスセンスも兼ね備える多彩な選手。

2013年6月にモナコに引き抜かれると、翌シーズンからはあのベルバトフと肩を並べる存在となり、CLでも活躍した。2015年夏、10代選手として史上最高額となる3600万ポンド(およそ66.3億円)の移籍金で、マンチェスター・ユナイテッド入り。プレミアリーグでもすぐさまゴールを叩き出し、その価値をまざまざと見せつけた。

20歳 ラヒーム・スターリング(マンチェスター・シティMF)

Raheem Sterlingの当サイトDB情報

1994/12/08 (20歳)。

ジャマイカ出身のイングランド代表アタッカー。

小柄な体格ながら、圧倒的な俊敏性とスピードで相手守備陣を1人で打開できる類稀な選手。フェイント、ステップを利用したキレ味鋭いドリブルで相手を翻弄する。

2003年にQPR下部組織に、2010年にリヴァプール下部組織へ移籍。2015年夏、英国人選手としては最高額となる4900万ポンド(およそ90億円)とも言われる金額で、マンチェスター・シティへと移籍した。QPRユース時代に指導をしたスティーヴ・ガレン曰く、「ボディバランス、スピード、意識。どれをとっても比較対象となる選手はこの世代には存在しないと思う」。

21歳 メンフィス・デパイ(マンチェスター・ユナイテッドFW)

Memphis Depayの当サイトDB情報

1994/02/13 (21歳)

PSVユース出身のオランダ代表ウィング。

ドリブルスキルやセットプレー時のフォームが似ていることから「オランダのC・ロナウド」とも評される。ただ、タイプ的にはナセル・シャドリに近く、しっかりした技術を持ちつつ、それに溺れることなくボールの有無に関わらず貢献できる選手だ。特に、左サイドからドリブルで切れ込みシュートを放つ形を得意とする。また、セットプレーでの精度も高い。

2015年夏には恩師でもあるファン・ハール監督率いるマンチェスター・ユナイテッドへ移籍、新たな“7番”として期待されている。

ちなみに、オシャレ好きで、ルイ・ヴィトンなどを愛用する奇抜なファッションは度々話題になる。

父親がガーナ人、母親がオランダ人。登録名をデパイではなく、「Memphis」としているのは、幼少期に両親が離婚したことから父親の姓をあえて外しているため。その一方で、育ててくれた母親にはメルセデス・ベンツをプレゼントするなど非常に感謝している。

22歳 ポール・ポグバ(ユヴェントスMF)

Paul Pogbaの当サイトDB情報

1993/03/15 (22歳)。

強靭な肉体を誇り、攻守両面で貢献できるフランス代表センターハーフ。両親はギニア出身であり、兄二人はギニア代表としてプレーしている。

弱冠16歳にしてマンチェスター・ユナイテッドと契約、その際にはル・アーヴルからの強引な引き抜きがクラブ間に亀裂にもなった。ただその後、フリートランスファーでユヴェントスへ移籍。セリエAの地で、有望な若手のひとりから世界屈指の選手へと成長を遂げた。

痛烈なミドルシュートに身体能力を活かした空中戦、長い足をいかしたボールテクニックや懐の深いボールキープなど、スキルフルという言葉では足りないほど多才な選手。また、闘争心がありながらも、年齢に見合わぬ冷静さも持ち合わせている。とにかく、途轍もないスケール感が魅力。

23歳 ネイマール(バルセロナFW)

Neymarの当サイトDB情報

1992/02/05 (23歳)

フットサル仕込みの圧倒的なボールテクニックで守備陣を混乱に陥れる、“王国ブラジルの至宝”。

トップスピードでも精度が微塵も落ちることのない繊細なボールタッチと鋭いフェイントが最大の武器。また、ドリブル一辺倒ではなく、相手を引きつけてラストパスや素早いモーションでのシュートなど、密集地帯においても決定的な仕事ができる。

12歳の時に地元ポルトゲーザ・サンチスからサントスへ移ったが、当時はサントスにU-14以下のチームはなかったため、彼のためにU-12チームを特別に作ったという逸話がある。また、生活費の補助、1日2回の食事、学費を保証するというVIP待遇で迎えられた。

12歳当時にレアル・マドリーも獲得を狙っていたというが、2013年夏にバルセロナへ移籍。出場87試合時点で50ゴールに到達するなど、欧州上陸後も圧巻のプレーを見せている。

24歳 エデン・アザール(チェルシーMF)

Eden Hazardの当サイトDB情報

1991/01/07 (24歳)

名門リール出身の、ベルギー代表アタッカー。2人の弟トルガンとキリアンもプロサッカー選手。

圧倒的なドリブルテクニックをはじめ、ボールコントロールとシュート、さらにパススキルまで高次元で持ち合わせる。ただ、何よりの魅力はその動きのセンス。身体能力がありながら、頭の良さでも戦える選手である。スペースに入り込む動き出し、動き直しの質は抜群で、フィジカルを補うには十分すぎるほどだ。

弱冠17歳でリールの主力となり、フランスの地で圧倒的な活躍を続けると、2012年夏にチェルシーに引き抜かれた。

25歳 トーニ・クロース(レアル・マドリーMF)

Toni Kroosの当サイトDB情報

1990/01/04 (25歳)

圧倒的なプレービジョンと優れた技術力でドイツの新時代を切り開く大器。

ドイツ人らしからぬタッチの柔らかさでボールを手なずけながらマーカーをかわし、そこから繰り出す両足での正確かつ強烈なキックで決定機を演出するプレーが十八番。レヴァークーゼンでのレンタルで経験を積み、バイエルン・ミュンヘン復帰後もスケールアップ。2014年夏にレアル・マドリーへと移籍した。メレンゲスにおいても圧倒的なパススキルで、パスにまつわる数々の記録を残している。

26歳 アレクシス・サンチェス(アーセナルFW)

Alexis Sanchezの当サイトDB情報

1988/12/19 (26歳)

弱冠17歳でチリ代表にデビューした秀英アタッカー。

体格こそ小柄ながら爆発的なスピードと驚異的な敏捷性を活かし、切れ味鋭いドリブルで相手守備網を“破壊”する。ドリブラー、チャンスメイカー、フィニッシャーとしても優秀であるほか、守備においても労をいとわないチームプレイヤーでもある。また、失敗を恐れず果敢に勝負を挑む姿勢にも好印象を抱かせる。

レンタル修行を経て青田買いされたウディネーゼに復帰すると、快速ウインガ―として3トップの一角で大暴れ。また、2010-11シーズンはディ・ナターレと2トップを形成し、セコンダ・プンタとしても活躍した。一躍NEWスターとなった後、2011年夏にバルセロナへと移籍し、切れ味鋭い飛び出しなどリーガでも確かな存在感を見せた。その後、2014年夏にクラブレコードとなる3500万ポンド(約61億円)とも言われる移籍金でアーセナルへ加入。プレミアリーグにおいても活躍を続けており、セリエA・リーガ・プレミアの3大リーグで初めてハットトリックを達成した選手にもなった。

27歳 セルヒオ・アグエロ(マンチェスター・シティFW)

Sergio Agueroの当サイトDB情報

1988/06/02 (27歳)

あのマラドーナの記録を破り、わずか15歳でプロデビューしたアルゼンチンの怪童。

7人兄弟で愛称は”クン”。これは彼が少年時代に好きだった日本のテレビアニメに由来する。元妻はディエゴ・マラドーナの次女。

約170cmと小柄だが、どんな屈強なディフェンダーにマークされても倒れることはない鋼の体を持つ。また、その強靭な足腰とボールを持つ姿勢からロマーリオにも例えられ、脅威の瞬発力で一気にトップスピードに到達し、ディフェンスをぶっちぎる。どっしりとした下半身によってフィニッシュの場面においても、ブレずに強烈かつ正確なシュートを叩き込むことが可能。

とにかく身体能力が超人的で、垂直跳びはあのロベルト・アジャラと双璧であり、15メートル走では快足ルイス・ペレアをも上回るタイムを叩き出したほど。インディペンディエンテからアトレティコ・マドリーに引き抜かれると、フェルナンド・トーレス不在をかき消すような活躍を1年目から見せつけた。その後、2011年にマンチェスター・シティへ移籍すると、プレミアリーグにおいても絶対的エースに君臨している。

28歳 リオネル・メッシ(バルセロナFW)

Lionel Messiの当サイトDB情報

1987/06/24 (28歳)

アルゼンチンが再び生み出した、唯一無二の天才レフティー。

英雄マラドーナを髣髴とさせる小刻みなステップで対峙する相手を葬り去る驚愕のドリブル突破と無慈悲なまでの正確性を誇るシュートテクニックは圧巻。バルセロナでの伝説的なプレーや数々の記録はもはや語りつくせないほど。先日バルサでの公式戦600試合出場を達成。470ゴールと驚異的な得点力のほか、アシストも188を記録している。“生ける伝説”のひとり。

29歳 ダビド・シルバ(マンチェスター・シティMF)

David Silvaの当サイトDB情報

1986/01/08 (29歳)

テクニシャン揃いのスペインにおいても、傑出した技術力を誇るファンタジスタ。

小柄な体格をいかした俊敏性と圧倒的なテクニックが融合したドリブル突破、精度・視野ともに抜群のスルーパスによるチャンスメイク力は世界屈指。また、運動量も兼ね備えており、単にうまいだけの選手ではない。

バレンシアで育成された選手であり、あのパブロ・アイマールから、名指しで自らの背番号21番を引き継ぐように指名されたというエピソードもある。バレンシアで活躍後、2010年にマンチェスター・シティへ移籍。当初はフィジカルなプレミアリーグに苦しんだが、その後順応し、圧巻のテクニックで見る者を魅了している。

ちなみに、ニックネームは“Merlin"。これは、インテルとのプレシーズンマッチで、ジョリオン・レスコットとショーン・ライト=フィリップスが思いついて以降定着したと本人は語っている。また、スパイクはひとつのモデルを着用し続けるのではなく、全てのサイロを試す珍しいタイプ。

30歳 クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリーFW)

Cristiano Ronaldoの当サイトDB情報

1985/02/05 (30歳)

ポルトガルが生んだ、(世界最強のドリブラーにして)世界最高峰のゴールスコアラー。

変幻自在のフェイントと抜群の加速力を活かした高速ドリブラーであったのはかつての姿。その後は強烈なミドルシュートや無回転のフリーキック、驚異的な打点を誇るヘディングに磨きをかけ、どこからでも点が取れるゴールゲッターへと転身した。自らももはやウィングではないと述べている。常人には不可能な超人的プレーを見せ続ける“生ける伝説”のもうひとり。

端正な顔立ちとセクシーな肉体美で女性たちを魅了する。なんでも、腹筋は1日3000回!そして、8時間は寝るそう。

31歳 チアゴ・シウヴァ(PSG DF)

Thiago Silvaの当サイトDB情報

1984/09/22 (31歳)

王国ブラジルが生んだ、強さ 速さ 高さ 巧さの全てを備える「世界最高センターバック」。

ブラジル時代には攻撃的CBで名を馳せていたように、インターセプトから敵陣まで持ち込み強烈なミドルシュートを放つ攻撃センスやキックの精度も備え、まさにその能力は規格外。本人によれば一番の武器は「スピードと視野の広さ」とのこと。

ミランに加入した際はほぼ無名といえる存在だったが、練習初日から「あいつのジャンプはまるでバッタのようだった」とマルディーニに言わしめた。その後、頭角を現すと2010-11シーズンにはスクデットの大原動力となるMVP級のパフォーマンスを披露。パリ・サンジェルマンに移籍後は外国人でありながらもキャプテンマークを任されている。

32歳 フィリップ・ラーム(バイエルン・ミュンヘンDF・MF)

Philipp Lahmの当サイトDB情報

1983/11/11 (32歳)。

ドイツ代表で不動の地位を築いた世界最高のサイドバック。2014年のW杯ではキャプテンとして、ドイツ代表の世界制覇に貢献した。

体格こそ平凡ながら、あのグアルディオラ監督を驚嘆させるほどの戦術眼を持っており、そのためボランチとしてもほぼ完璧なプレーが可能。利き足は右だが左サイドでもプレーでき、前傾姿勢からの初速が速く、俊敏なドリブルで中へ切れこんでいける。運動量も折り紙つきだ。本人曰く、「攻撃は左サイドバックがやりやすいけど、守備は右サイドバックのほうがやりすい」とのことながら、前述の通りグアルディオラ政権ではボランチに主戦場を移している。

33歳 ペトル・チェフ(アーセナルGK)

Petr Čechの当サイトDB情報

1982/05/20 (33歳)。

プレミアリーグの連続無失点記録(1025分)を持つチェコ代表守護神。

キーパーとして必要な全ての能力を備えており、なかでも特筆すべきはポジショニングとキャッチングの安定感。どんな試合展開でも常に集中を切らさず、確実なボール処理でチームに勢いを与えられる存在である。

ちなみに、17歳の時と29歳の時に知能指数140というテスト結果を叩き出しているが、この数値は全人口の3%しか存在しない。

34歳 ズラタン・イブラヒモヴィッチ(PSG FW)

Zlatan Ibrahimovićの当サイトDB情報

1981/10/03 (34歳)

誰もマネできないプレーで見る者を魅了するスウェーデンの“怪物”。

若い頃から破天荒な性格であったが、当時から図抜けた技術とサッカーセンスを備えており、一人で試合を動かせるほどの力を持っていた。また、テコンドーの有段者であり、それが得意としているアクロバティックなプレーのルーツとなっていることも有名。195cmという巨体ながら、しなやかさと柔らかさを兼ね備えており、まさに唯一無二の存在である。

あらためて34歳という年齢には驚かされるが、いまだ彼が衰えを感じさせたことはない。ちなみに、趣味は狩猟。そのために広大な無人島まで所有している。

35歳 スティーヴン・ジェラード(LAギャラクシー)

Steven Gerrardの当サイトDB情報

1980/05/30 (35歳)

リヴァプールが生み出した、世界最高峰のセンターハーフ。

かつては強靭な肉体とボディバランス、機動力を兼ね備え、最終ラインのサポートからボックス内に飛び込むなどピッチ上至るところに顔を出す正真正銘のBox to Boxな選手であった。

ちなみに、デビュー時はサイドバックだったこともあり、若い時は主に守備的な役割をこなしていたが、年を重ねるにつれて攻撃的なプレースタイルに移行した。迫力満点の飛び出しと右足から放つパワフルなショットで1シーズン20点を叩き出したことも。

その当時は「すべてを持っていた選手だった」と称える声もあるほどであったが、年齢を重ねてからは深い位置からのゲームメイカーへと転向。30〜50mの距離でもピンポイントに通す高精度のロングフィードを連発し、イングランドサッカーの申し子である所以を見せつけた。

2016年限りでの引退をほのめかしているが、果たして…。

以上が16歳〜35歳までの各世代を代表する20人の選手たち。

当然ながら1世代につき1人だけの選出というのは、なかなか無理がある。例えば、ダヴィド・アラバ(1992年生まれの23歳)、メスト・エジル(1988年生まれの27歳)、ルイス・スアレス(1987年生まれの28歳)、ダニ・アウヴェスにフランク・リベリ(32歳)、カカ(33歳)、ロナウジーニョとチャビ(35歳)といった選手たちも泣く泣く除外した形だ。