30日のセリエA第14節でインテルを下したナポリは、1989-90シーズン以来となる単独首位に浮上した。当時はもちろん、サン・パオロの観客たちが大声でディエゴの名前を叫んでいた。マラドーナ氏のことだ。今は、ゴンサロ・イグアインの名前を叫んでいる。インテル戦でもドッピエッタ(2得点)を記録したイグアインは、14試合で12ゴール。ヨーロッパリーグも含めれば14ゴールだ。

試合後、チームメートたちとゴール前スタンドに向かったイグアインは、次のように述べている。

「スペクタクルな夜だ。僕らはこれに値する。今は絶好調だね。でも、僕らは大げさになってはいけない。まだまだ先は長いんだ」

だが、イグアイン本人も夢を見ていることを認めている。

「僕はただ、チームのために、勝つために仕事をしている。自分のため、家族のため、チームメートのため、そしてそれに値するナポリの街のためにね。スクデット? 夢を見るのは当然だ。僕らは夢を見ている。でも、試合ごとに進めていこう」

イグアインはこの7試合で7得点。ゴールを奪えなかったのはジェノア戦だけだ。彼がゴールを決めれば(あるいはミラン戦のようにアシストをすれば)、ナポリは勝つ。例外はドローに終わったサンプドリア戦だけだ。

1試合平均0.86得点と見事な数字のイグアイン。これはキャリアでも最高の成績だ(2009-10シーズンのレアル・マドリーでも0.84得点だった)。これほどのスタートは初めてのことである。