けれど、クレジットカードについている海外旅行保険には、これらの項目の一部が補償されていないケースがあるんです。

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よく対象外にされてしまうのが、「携行品損害」「賠償責任」「救援者費用等」です。

「携行品損害」とは、旅行中に持ち物が盗まれたり、事故で壊れたりしたときの補償のこと。

賠償責任」とは、旅行中にあやまって他人にケガをさせてしまったり、他人のものを壊したりして、相手から損害賠償を求められたときの補償です。

そして、「救援者費用等」は、旅行中に遭難したときの捜索・救助費用や、旅行先で入院し、現地に家族がかけつけたときの費用などの補償を指します。

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「携行品損害」はともかく、「賠償責任」や「救援者費用等」がないのでは心もとないですよね。

なかには、肝心の「傷害・疾病による治療費用」の補償がないというカードもあり、もっとも優先順位が高い、旅行中の治療費が補償されないのでは海外旅行保険の意味がありません!

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年末に家族で海外旅行に行かれる方もいらっしゃるかと思いますが、クレジットカードについている海外旅行保険の補償内容や補償金額を、今のうちにしっかり確認しておきましょう。

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<プロフィール>

おおいみほ

ファイナンシャルプランナー(AFP)/二級ファイナンシャル・プランニング技能士

銀行にて、預金商品やローン商品、クレジットカード商品のマネジメント業務を経て、現在はウェブサイトなどのマネー関連記事の執筆、個人投資家として活動中。

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