「博多 一風堂」が10月16日、創業30周年を記念して、無料でラーメン一杯を提供する「振る舞いラーメン祭」を国内30店舗で実施した。昼の部、夜の部、それぞれ300杯限定だ。Excite Bit コネタの記者も高田馬場店(東京都新宿区)に行ってみたぞ!


昼の部で提供が始まるのは10時半からだが、その30分前に到着するとすでに大量の行列ができていた。この日は朝から小雨で、上着が必要なぐらい肌寒いというのに。高田馬場という土地柄のせいか、並んでいるのは大学生ぐらいの年代がメインだ。ちょうど店員が整理券の配布を始めたところだった。



行列の最後尾に向かいながら、人数をカウントしていくとざっと100人ぐらい。余裕で整理券を手に入れられた。並んでいると学生が横眼で「やば〜い、何これ」「まだ行けるかな」などとしゃべりながら、どんどん列に加わっていく。行列はミシュラン掲載で知られる「らぁ麺やまぐち」あたりまで伸び、その距離は約100メートル。あまりの人数の多さに、近くの建物のベランダから見物する人も。



近くにいた学生が「普通にお金払って待たずに食べたほうがよくね? 時間もったいないし」と言い出したころ、ついに店内に入れた。並び始めてから1時間半以上が経過していたが、さすが細麺の博多ラーメンだ。100人の行列にしてはかなり回転がはやい。


筆者は「赤丸新味」を注文した。到着を待っている間、店員がひっきりなしに連呼している「タマカタ」「タマカタ」という言葉の意味は「替え玉のカタ」の略称らしい。なるほど。今日は替え玉も1回は無料だから、来店客のほとんどが注文している。


この日からリニューアルされた「赤丸新味」は口にすると、オリーブ香油のかおりがいっぱいに広がり、辛味噌をスープに混ぜると驚くほどコクが増した。麺も「角刃」を採用したタイプが変わったらしく、しっかりした歯ごたえがありスープによくからむ。雨の中、お腹を減らせて待っていた分、さらにおいしく感じる。

店員同士の「11時10分には整理券をすべて配り終えました」「われわれはあと170、180杯を作ればいいわけですね!」という威勢のいい会話が聞こえる。店員は常にフル回転で、大行列ながらも混乱なく客をさばいていた。残すは17時30分からの「夜の部」のみ。めったにない祭に参加するラストチャンスだ!