「マズい、もういっぱい!」は古い? 青汁の原料・ケールが最近おいしいらしい

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「マズいけど、健康に良さそうだ」とは、よく聞く言葉。特に、体に気を使っている人が飲むスムージー辺りは、健康を優先しているだけにかなり青臭そうなイメージがあります……。
でも本音を言えば、おいしいにこしたことはない。「健康」と「味」が両立できたら、最高ですよね?

というわけで、今回は緑黄色野菜「ケール」をご紹介しましょう。実はこれ、「マズい、もういっぱい!」のCMでおなじみ青汁の原料なんです。
ちょっと、ちょっと、そこのアナタ! 後生だから、このページから立ち去るのはもっと読み進めてからにしてください。だってこのケール、現在アメリカで大ブームを巻き起こしているんですよ? なんと、アン・ハサウェイが「美しいボディ作り」に、スカーレット・ヨハンソンが「役作りのため」に、このケールを食べて体型を整えたことを公言しています。

ケールの何が、そんなに良いのか? 実はこれ、β-カロテン、ビタミンC、カルシウム、マグネシウム、食物繊維などの栄養素をバランスよく含んでいることから“野菜の王様”と呼ばれているらしい。特に「カロテン」が豊富に含まれているので抗酸化作用が高く、デトックス効果や老化防止など内側から美をサポートしてくれる食材として期待されているらしいです。

食用ケールが日本でも展開強化へ


でも、味がマズいんじゃないか……? 安心してください。現在、アメリカでブームになっているのは、青汁のケールとは違う品種で“食用ケール”だそう。この食用の方、ようやく日本での展開が強化されるそうです。例えばオイシックスでは、8月20日より『ケールサラダKit』(税抜590円)を発売中。トッピングからからドレッシングまで必要な材料がまるっと入った、簡単セットになっています。
「今までもケールは流通していましたが、ごく少数で、市場取引される規模ではありませんでした。主に、オーガニックフードを専門で扱うお店や外国人向けスーパー等で展開されていた野菜です」(担当者)
ちなみに、同社が展開するのは「かがやケール」なる“えぐみ”が少ない品種。葉が柔らかく、生のサラダにしてもいいらしいです。

ケールサラダを作ってみた


この“えぐみ”が少ない品種を用いた『ケールサラダKit』、私も取り寄せてみました!


サラダの作り方は、超カンタン。
(1)野菜を洗う。ケールは根元を落とし、食べやすい大きさに切る。ラディッシュは葉を切り落として薄く輪切りにする。



(2)ボウルにケール、ドレッシング、粉チーズを入れてよく和え、器に盛る。
(3)仕上げにラディッシュ、アーモンドスライスを飾る。


というわけで、出来上がり!

では、噂のケールをいただきたいと思います! ……なるほど、何となく“えぐみ”の意味がわかりました。少し、苦味がある。でも、逆にクセになりそう。嫌がるほど、キツくない。この苦味とドレッシングと粉チーズのトライアングルで、香ばしさのあるケミストリーが生まれてます。ナッツの歯ごたえも相まって、普通のサラダより“食べてる感”があるというか。物足りなさが、まるでありません。率直に、おいしいです。このサラダ、きっと男性にもピッタリだと思うなあ。
「意外に食べやすく、デトックス効果も高い食材になりますので『ちょっと食べすぎちゃったなぁ』『飲みすぎちゃったな……』という方のリセット食としてもピッタリだと思います。事実、青汁は二日酔いによく効くと言われてますし……(笑)」(担当者)

ケールとベーコンのキッシュのレシピ


さて。せっかくだから「もっと凝った料理に活用したい!」という人に向け、「ケールとベーコンのシンプルキッシュ」なる料理のレシピもご紹介しましょうか。


(1)オーブンを200℃に予熱しておく。冷凍パイシートを半解凍状態にしておく。
(2)ケールを1cm幅のざく切りにする。ベーコンは5mm幅の短冊切りにする。
(3)タルト型に薄くオリーブオイルをぬりひろげる。パイシートをのせて型に沿って成型する。
(4)(3)にケールとベーコンをちらして加える。粒マスタード・しょうゆ 小さじ1オリーブオイル・酢(あれば白ワインビネガー) 大さじ1をボウルでよく混ぜ合わせたものを流し入れる。
(5)200℃にあたためたオーブンで(3)のキッシュを15〜20分焼く。
(6)生地がこんがりと焼けたら出来上がり。仕上げにうすく輪切りにしたトマトをちらす。

「油との相性も良いので炒め物はもちろん、ペーストにしてパスタと和えたり、細かく刻んで餃子の具にまぜたりなど幅広い料理にも活用でき、ほうれん草などの葉野菜の代用として、より栄養価高くお料理をお楽しみいただく事ができます」(担当者)

このケールに関しては「マズい、もういっぱい!」じゃありませんでした。おいしいから、おかわりしたい。そして、いつの間にかアン・ハサウェイみたいになってたら夢のようですな。
(寺西ジャジューカ)