ポテト、チキン、カレー……食欲を掻き立てる「ニオイ王」は何!?
ニオイが漂ってきた瞬間に、「美味そう!」「食べたい!」「腹減ったー!」とたまらなくなってしまう、魅惑的なニオイの食品って、いろいろあるもの。
映画館や電車の中で「いま、誰か◯◯食べてるな」と思うもの、ときにはエレベーター内などに「本体」の影も形もないのに、残り香だけで「△△買ってきた人がいるな」と気づくこともある。
では、そうした魅惑的なニオイを放つ食品のなかで、一番強いニオイなのはどれか。「ニオイ王」(※いいニオイのほう)を決めるべく、臭気測定器で測定してみた。
食品は購入後に自宅に持ち帰り、あるいは家で調理後、いずれも扉を閉めた室内で測定した。
ちなみに、添付されていた資料によると、測定値例は「0〜200 家庭の室内」「200〜500 喫茶店の喫煙席」「500以上 納豆や生ゴミのニオイ」「60 段ボール」「66 香辛料(抹茶ソルト)」「135 バナナ」「780 キムチ」など。
食欲をそそる飲食物6点で調査
今回準備したのは、ケンタッキーのフライドチキン、マクドナルドのポテト、焼肉、日清カレーヌードル、カレーライス、コーヒーの6点。
まずは、ケンタッキーのフライドチキンから。
購入後、すぐに持ち帰ったが、測定器はすぐに反応せず、結果は、55。独特の揚げ物臭は、ビールやコーヒーが欲しくなってしまうほどあるのに、数値的には案外上がらない。
続いて、最有力(?)候補のマクドナルドのポテト。
他のものと間違えようがない中毒的なニオイだが、結果は42と、さらに弱い。
そこで、我が家で焼いたばかりの焼肉の登場。
これは、86だった。調理したての強みだろうか。
さらに、カップ麺の中でも最強イメージの日清カレーヌードル。これは、149!
これまでの3倍以上という実力である。やっぱりカレーのニオイは最強なのか。納得ではあるが。
ちなみに、カレーライスは、132だった。
同じカレー系でも、ヌードルのほうが強いニオイを放つのは、スープによる熱々感のためだろうか。
最後に、どんな個性豊かなニオイの強い食品をとった後でも、スッキリさせてくれるコーヒー。
結果は29だった。
なんだか不思議な気がするが……。
ニオイの感じ方はさまざま?
資料によると、「人は感情や、その場の雰囲気等で感じ方が異なることがある」そう。例えば、「トイレ=臭い」イメージだが、便を出しているときでなければ、水洗トイレでは一般の部屋とニオイはさほど変わらないのが普通だという。
というわけで、急遽、部屋なども測定してみた。
結果は、下駄箱が80。寝室が65。子ども部屋が50。洗面所が45。トイレが55。
下駄箱には消臭のためのコーヒー殻を入れているから、そのニオイを感知してしまうのだろうか。
いずれにしろ、イメージよりも強烈ではなさそうなニオイ王。一応、食品ではカレーヌードルが調査品目中、最強でした。
(田幸和歌子)