某「SF宇宙戦争映画」のパチモングッズを集めた伝説のイベントが復活!

写真拡大 (全6枚)

2015年の今年は某「SF宇宙戦争映画」イヤーだといわれている。この冬の新作公開を控えて、大規模な展覧会やイベントが開催されたり、フィギュアやアパレル、食玩にいたるまで実にさまざまなコラボグッズが展開されているのだ。


そんななか、ひそかにマニアの注目を集めているのが9月9日〜23日に大阪・北浜のLinksで開催される「パチモンウォーズ-テイタラクの逆襲-」だ。
以前にコネタでも紹介したこの展覧会では、国内外&幅広い年代の某「SF宇宙戦争映画」のいわゆる“パチモン”グッズが一挙に展示される。


コレクションを展示しているのが、知る人ぞ知る某「SF宇宙戦争映画」グッズコレクターのテムラさん。2013年に行われた際には、遠方から訪れた人も多かったそうで、約2年ぶりの開催にファンの期待が高まっている。
「今回はよりいっそう作品への愛にあふれた、かつアホな内容にします!」と興奮気味のテムラさんに話を聞いてみた。

パチモンは誰もが笑えて楽しめる


――今年は某「SF宇宙戦争映画」イヤーということでイベントやコラボ商品などさまざまな話題がありますが、マニアとしてそういったニュースをどう見ていらっしゃいますか?
「全てを見たわけではないのですが、本当に好きな人が作ってるというより、“やれば売れるでしょ!”とか“人、来るでしょ!”という中身のともなわない短絡的なものが多い気がしました。実際、作ってる側も何をしていいのかわからず、困っているというところもあるそうですし(苦笑)。愛というのは作品に対しては当然で、むしろ来てくださる方々に対してなくてはいけない。……そこまで、求められてないかもですが(笑)。そういった点でも、パチモンは誰もが笑えて楽しめますから! それが、僕がパチモンを愛する理由でもあります」



レア物から一見わからないものまで500〜600点展示


――前回も展示したアイテム数がかなり多かったそうですが、今回はどのくらいに?
「正確には数えてないのですが、前回から2年経って物量が1.3倍ぐらいになっていて、細かいのも数えると全部で500〜600点ぐらいですかね(苦笑)。もっとあるかもですが、数えたくないです!」


――展示にはどんなアイテムが多くそろうんでしょうか?
「基本的には1970〜85年に作られたビンテージものが中心です。作られた国はアメリカからヨーロッパ、ロシア、アジアなど本当に全世界ですね! 今回はひと目見ただけではパチモンとはわからない、難易度の高いものも増えてますよ。決して無理矢理こじつけたわけではなく、話せば分かる理由のある“パチ”です」

――前回観に来られた方もいると思うんですが、今回はどんな点で違いを出されていますか?
「前回で慣れていただけたと思っているので、さっきも言いましたが難易度の高いパチモンを増やしています。どの辺りが“パチポイント”なのかを探すのも楽しいと思いますよ」


――今回展示している中で、特にレアだったりテムラさん的に思い入れのあるアイテムは……?
「レアさで言うと、トルコのUZAYというメーカーのカードが群を抜いてます。近年はとんでもない値段で取り引きされているもので、見た目にもオモロイので好きですね! その他でいうと、日本の駄菓子屋で売られていたシールとかくじ引きなんかが好きですね。海外パチにない目がチカチカするほどの色使いが素敵です」



前回はほぼ毎日来場した親子も


――前回の展示もかなり盛り上がったそうですが、実際に観に来られていたのはどんな方々だったんでしょうか?
「想像以上に若い女性が来てくれてましたね。横浜から一人で来ていた女の子もいてビックリです(汗)。漫画家の唐沢なをきさんがご家族で来られたのにも驚きました。エキサイトニュースのおかげですね(笑)。親子でほぼ毎日来てる方がいて、それも印象に残っています」

――某「SF宇宙戦争映画」以外にも、最近は昔の特撮もののグッズや、70〜80年代に流行った音楽のリマスターCDを集める人が増えたり、大人世代のレトロブームが加速しているように思います。コレクターの立場から、そういったブームをどのように見ていらっしゃいますか?
「お金持ってる世代が狙い撃ちされてるだけですかね(苦笑)。長く集めてる方は自分で見極められるので、変なアイテムをつかまされたりだとかカモられないと思うんですけど……。始めたばかりの人はいろいろ麻痺してる方もいるので大変じゃないですか? 過去に僕もそうでしたけども。でも、昔のおもしろい作品が注目されるのはいいことだと思うし、僕自身は人のコレクションを見るのが本当に好きなんですよ」

――今回の展示を楽しみにしてる方も多いと思うんですが、来場者の方に何かメッセージはありますか?
「単なる自己満足でやっただけの前回でしたが、意外に皆さんに楽しんでいただけてビックリでした。僕の集めるパチモンって、時代と逆行しててユルくて、実は罪のないものばかりです。某五輪のロゴパクリ問題とは違って、誰も傷つけずむしろ笑顔にするパチモンの魅力を感じてください!」

これを見ずして、某「SF宇宙戦争映画」マニアを語るべからず! ……というのは言い過ぎかもしれないが、本家よりもゆるゆるでどこか愛嬌さえ感じられるアイテムの数々。現在ではなかなか手に入らないレアものの展示やグッズの販売も予定されているので、ぜひ実物を間近で見て、頬を緩ませて欲しい。
(古知屋ジュン)