両手を完全フリーにできる松葉杖 慣れれば軽く走ることも

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浜辺で行われているビーチバレーを見ると、思い出してしまいます。学生時代、バレーボールで重度の突き指になった時は大変でした。手を自由に使えない大変さは、想像以上ですから……。

話は変わって、松葉杖。足を負傷すると歩くのも大変だし、腕力を利しての歩行となると両手の自由は奪われます。日常生活にも支障が出てくるでしょう。そんな状況にヘルプしてくれそうなアイテムを発見しました。2013年9月よりアメリカとカナダで、国内では先月よりCQC(大阪府大阪市)が発売している『iWALKFree 2.0(アイウォークフリー)』を見てください。


こんなフォルムなのに、実は松葉杖なんですよ。両手をふさがず、膝下のみを固定して歩行を補助する考え方です。
このフォルムは新しい! その発想は無かった!!

両手が使える松葉杖の安定性は


どんな人が使えるのか、輸入元に聞いてみました。
「両手を自由に使うことができるため、膝より下の骨折や捻挫、障がいがある方でも楽に歩行ができ、従来の松葉杖での手や脇の痛さが軽減されます。重量も軽く(約1.7キロ)女性でも簡単に歩行できるため、怪我により子育てや日常生活が難しくなった主婦の手助けにもなります」(CQC・柊代表)

とは言え、不安が無いわけじゃない。何しろ、支えているのは片足の膝下部分のみ。これ、安定性は大丈夫なのでしょうか?
「やはり、片脚立ちの状態で少しはバランスを保てる人じゃないと厳しいです。『片脚を怪我して両手が使えなくなる理不尽さをなんとかしたい!』という考えで製作された商品で、怪我した方の脚に支えを付け両手をフリーにすることが目的です」(柊代表)

ただ、使いこなせてしまえばこんな利点が生まれます。
●かばんなど、荷物を持つことができる。
●従来の松葉杖での手や脇の痛さが軽減される。
●階段で、手すりを持つことができる。
●杖の置き場所に困らない。



アクティブな人にはピッタリ


しかも、商品説明にはこう書いてある。
「運動能力や身体状況など、個人差はありますが装着歩行に慣れてくると、早く歩いたり、軽く走ることも可能です」

「そういうこともしようと思えば“不可能ではない”ということです。大部分の人は、そこまで求めてはいないと思います。『やってみたい人が練習すればできる』という可能性を広げました。外出が億劫にならず、アクティブな生活が期待できる松葉杖です」(柊代表)

正直、使う人によっては危険を伴う。メーカー側が“使用できる人”として推奨しているのは「片脚を怪我する前に平均的な強さと平衡感覚があった人」「手すりを使わないで階段を上り下りできた人」「脚の切断をしている人は膝から下10cm以上が必要」などのよう。また「怪我する前にできなかったことができるようになるわけではない」といった注意もアナウンスされています。


そんな『iWALKFree 2.0』は、Amazonか「プロト・ワン有限会社」か実店舗(東京都文京区)にて購入が可能。価格は、27,000円(税抜き)です。

「最近、病院で『傷めた方の脚を地面に下ろすな』と言われた青年が直接買いに来られました。通常の松葉杖だと、どうしてもかかとが地面に付いてしまいます。でも『iWALKFree 2.0』だと脚を下げないで済むので、傷を悪化させません。そのお客様も『やはり楽だ』と仰っていました」(柊代表)

既存の松葉杖と比較し、アクティブな生活が期待できるかもしれない(?)松葉杖の誕生です。
(寺西ジャジューカ)