自転車でのイヤホン利用は禁止だが、注目集まる違法にならない音楽を聴く方法

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6月1日から、道路交通法が改正された。自転車の危険運転から歩行者を守る配慮と対応は、筆者を含め自転車や車に乗らずに徒歩移動が多い人にはありがたい。

とはいえ、自転車で通勤・通学や日常の移動手段として利用しているという人にとって、自転車を乗りながら音楽が聴けなくなったのがつらいという人も多いだろう。

道交法改正当初、自転車でイヤホンを装着して音楽を聴いている人たちを取り締まっている光景が多く見られた。ただ、この段階では罰金等は発生しない。

改正後の道交法では、初回は罰金や反則金の納付の義務は発生しない。2回目以降、手数料5,700円払って安全講習(3時間、講習最後に試験)を受講する必要が生じるからだ。

もちろん街中で警察官に呼び止められれば、相当のショックは残るだろう。

実際に、道交法改正後は、筆者宅近くの公立高校に自転車で通う学生たちの耳からは、見慣れた白いイヤホンが姿を消した。

しかし、自転車の運転中にも音楽を聴く方法は残されているのだ。
周囲の音が聞こえる状況であれば、自転車に乗っていても、音楽を聴くことはOKなのだ。

そこでおススメなのが、自転車に装着できるポータブルスピーカーである。

こうした製品は、本来、オートバイのツーリング用として売られていた製品だ。
自転車でのイヤホン装着禁止を受け、今、注目されてきているのだ。

イヤホン装着で二度目の取り締まりを受けて講習費(5,700円)を支払うくらいなら、スピーカーを購入したほうが賢い対策だ。

スマホとの接続はBluetoothなのでケーブルなしで使い勝手もよい。
バッテリーを内蔵しているので、駅までの往復といった近距離移動であれば、バッテリー切れの心配もない。

価格も2千円弱〜5千円弱と手頃で、種類も豊富なのがうれしい。

使い方は、ポータブルスピーカーを自転車のハンドルなどに装着する。スマホは内ポケットやカバンの中に入れておけば、落下の危険もない。

スピーカー利用のデメリットは、周囲に音楽が聞こえてしまうことだが、好きな音楽を聴きたいなら我慢もできるだろう。

もしかすれば、スピーカー視聴にかえることで、音楽の趣味の合う知人や異性との出会いも増えるなんて、サプライズも起きるかもしれない。


小川夏樹(ITライフハック編集長)