ドコモも参加するスマホもPCもパスワード入力が不要になる「FIDO」(ファイド)って何?

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今年の2月に米国を拠点にオンライン認証の強化、及び世界のセキュリティの新標準を牽引する団体「FIDO Alliance」(ファイド アライアンス)がついに日本上陸した。

この耳慣れない「FIDO」(ファイド)という言葉を知っているという人は、かなりのセキュリティ通だ。

ということで、今回はNTTドコモも参加しているFIDO Allianceについて紹介しよう。

「Alliance」(アライアンス)と名乗っていることからもわかるように、FIDO Allianceは規格を標準化するための団体である。

どんな規格なのか? 生体認証やPKI認証を利用して、いつでもどこでも簡単に本人確認ができるような仕組み作りを決め、それらを標準化するための団体である。

5月26日に、このアライアンスに加盟するという発表をNTTドコモは行った。ドコモの対応端末は以下となる。
■NTTドコモFIDO対応端末
Galaxy S6 edge SC-04G(指紋認証)
Galaxy S6 SC-05G(指紋認証)
ARROWS NX F-04G(虹彩認証)
AQUOS ZETA SH-03G(指紋認証)





ドコモによるFIDO利用のイメージ


最近では通販サイトや楽曲のダウンロードサイト、書籍の購入サイトなど、個別のIDを持ち、個別のパスワードを管理して使っている人が多いだろう。

個別調査によると、20歳から60歳までの男女が利用しているパスワードの数は、平均すると実に6個もあるという。

しかしこのパスワード、数が増えると、管理が恐ろしく大変になる。

サービスごとにパスワードを変えろと言われても、ほとんどのサービスで同じID、パスワードを使い回してしまっているという人も多いだろう。
こうしたパスワード管理の気苦労から「パスワード疲れ」などという言葉も登場しているほどだ。

実は、これまでのこうした手間を劇的に解決してくれるのが「FIDO」なのである。

FIDOでは、端末側で生体認証を行い、PKI(暗号鍵・公開鍵)をサーバーに送信。端末とサーバー間で標準化したPKIのやり取りだけを行うことでセキュリティを保ったまま認証が行える。

ようするに「FIDO」であれば、もうパスワード入力はいっさい不要なのだ。



サムスン端末によるFIDO利用のイメージ


この仕組みは、FIDOに準拠したサーバーと端末がそろえば実現が可能だという。
アメリカでは2013年2月にわずか6社でスタートしたこの仕組みが、2年後の現在では200社以上が加盟するほど急成長している。

ちなみに加盟企業だが、金融機関ではPayPalやVISA、MasterCard、ほかにRSAやSynapticsなどの認証関連企業、Yahoo!やGoogleといった通信・インターネット事業者、LGやサムソン、マイクロソフト、デルなどのスマートフォン・PC関連企業など、約200社となる。

なお夏から秋にかけて登場すると言われているWindows 10でもサポートが発表されるなど、今後のセキュリティや認証のデファクトスタンダード化が進むと見られている。






生体認証非対応のスマホで利用するためのmicroSD型のカード


スマホで一度登録してしまえば、あとは指紋認証、虹彩認証といった技術以外にも非対応端末では、対応させるためのmicroSD型のカードといった手段も用意される。今回のドコモの参加によって一気にFIDO対応が進んでいくかもしれない。


小川夏樹(ITライフハック編集長)