ブラック企業だと見抜く方法は？どんな会社がブラック企業？
【求人情報でわかるブラック企業】
入社して働き始めてから、ブラック企業だと気付いたという人は少なくありません。すぐに辞めたい！そう思っても、経歴に傷がつくのを恐れて退職をためらってしまう人が多いのも事実。日本人らしい頑張り癖が出て、あともうちょっと頑張ったら評価されるかもしれないなどと保証のない期待をしがちな人が多いのも、ブラック企業をのさばらせる原因となっています。
働き始めてからでは遅いなら、入社する前に、いや求人情報を見た時点でブラック企業だと見抜いて応募しないようにしたいところ。実は、ブラック企業の傾向は、求人情報にも現れているのです。
例えば、しょっちゅう求人情報を見かける企業。それは、人材が定着しない証かもしれません。どう考えても歩に合わない、労働時間が長い割に給料が低い企業への応募も避けておいたほうがいいでしょう。明らかにブラック企業なのに、自分にはこんな企業に応募するしかないなどと卑屈になる必要はありません。
逆に、やけに高い給料を提示している企業も、残業ばかりなのに残業代が出ない可能性があります。甘い言葉や成長企業などの大げさな宣伝文句を並べ立てているところも要注意しておきましょう。
■試用期間が長すぎない？
一般的な企業での試用期間は、長くて3ヶ月程度。それ以上の試用期間を設定しているような企業は、ブラック企業の可能性ありです。一人前の報酬を出すのを先送りしたい、耐えられずにすぐに辞めてしまう人が多いから長い試用期間を設けているなどの理由が隠れているのです。
未経験歓迎、一から教えますなどの文句で誘い込む割に、教育体制が整っていないのもブラック企業の特徴。これから整えるなどと言う会社は、素人集団と思っていいでしょう。一緒に考えよう、そのために夢や熱意のある人を採用したいと唱えている企業には疑念を抱いたほうがよさそうです。
【ブラック企業では社員も荒れる】
残業代の出ない長時間残業は当たり前、離職率が高い、離職した人を脱落者のように悪く言うなど、円満退社すら難しいのがブラック企業。心身ともにボロボロになるまでコキ使われた末に、ゴミ扱いされて心に深い傷を残す人もいます。
傷ついた同僚が側にいても、勇気を出してクレームを出そうとする人がいないのもブラック企業ならでは。社員の多くが傷ついているのに、最悪の環境の中で身を潜めてやり過ごそうとしているのです。
そんな社員達が、会社の経費をごまかしたり、私用のコピーをし放題、文房具を持ち帰るなどで元を取ろうとし、社風は荒れる一方。自分が蹴落とされる前に同僚を蹴落とさなければ生き残れないとばかりに、人間関係も悪いのがブラック企業のもう一つの特徴です。
経営者に限らず、先輩社員や上司が大きな口を叩く割に見本にならない言動をしているとしたら、あなたが今勤めている会社もブラック企業かもしれません。
日本人は、努力すれば道が開けると、苦難に謙虚になり過ぎる傾向があります。上手くこなせない仕事ぶりをけなすのではなく、正しい方向へわかりやすく導いてくれるのが先輩や上司の役目。給料が低めの会社でも、そんな社員が集まるところには人が長く居つきます。ブラック企業だと疑えたら早めに距離を置き、新しい仕事を探す道に進むのが無難です。
