ノエル・ギャラガー(撮影:MITCH IKEDA)

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 11月15日に日本先行発売となった、オアシスのデビュー12年目にして初のベストアルバム「Stop The Clocks」。このアルバムの発売を記念して翌16日には、オアシス初のロードムービー「Lord Don't Slow Me Down」ワールドプレミア試写が、東京・SHIBUYA-AXにて行われた。

 開演時間が近づくにつれ、約2万人の応募数の中から幸運を掴んだ400名の観客が席を埋め、中にはユニオンジャックやイングランド国旗を手にした熱狂的なファンの姿も見られた。19時になり、まずは「THE MASTERPLAN」のビデオクリップから上映開始。肩を怒らせてガニ股で歩くリアムの姿や、ノエルとリアムが同じ部屋へと戻っていくラストシーンなど、随所で場内から笑いがこぼれる。続いて「Stop The Clocks」収録曲のビデオクリップがダイジェストで流れると、客席からは曲に合わせて手拍子や合唱が起こり、この日を待ちわびたファンの熱気が伝わってきた。

 「Lord Don't Slow Me Down」は、2005年から2006年に掛けて行われた「Don't Believe The Truth」ワールドツアー中に撮影された膨大な量の映像を元に構成。2005年11月に東京・代々木第一体育館にて行われた日本公演など各国で行われたライブ映像の他に、楽屋でのオフステージや、番組出演やインタビュー取材といったプロモーション風景などが約1時間半に渡って上映された。

 そしてお待ちかね、今回のワールドプレミア試写に合わせて来日していたノエル・ギャラガーがステージに登場し、悲鳴にも似た大歓声が彼を迎える。インタビュー役を務めた鮎貝健氏から、「Lord Don't Slow Me Down」にも収められていた各国で行われるインタビューについて質問されると、「自分はインタビュー嫌いではない。ジャーナリストを通してファンと話をしている。ジャーナリストに責任がある様に、自分にはいい音楽を作って行く責任がある」と答えると、客席からは拍手喝采が沸き起こった。

 続いて、開場時にファンから集められた質問用紙が入った箱の中から、ノエル自らが引いた質問に答える「教えて!兄貴!」のコーナー。何かと話題の絶えない弟・リアムとの関係に対する質問が集中したが、ノエルは「似てないと思われるかもしれないが、音楽・洋服・人生観・ユーモアのセンスなど、リアムと似ている部分は多い。ただ、サングラスは自分の方がセンスがいい(笑)」と冗談交じりに答えてみせた。

 最後は400人の観客のためだけに、ノエルがアコースティックギターを弾き語ってのスペシャルライブ。3作目のアルバム「BE HERE NOW」収録曲「Don't Go Away」と、「Lord Don't Slow Me Down」のラストシーンにも収められていた「Don't Look Back In Anger」の2曲を演奏。客席にギターピックを投げ入れるサービスもあり、盛大な拍手に見送られてステージを後にした。

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