【TrendDoor】冬はスノボ、春夏秋は……「Tボード」!
 ローラースケート、スケートボード、キックボードと、“車輪系”の遊びは時代を経るごとに変化していく。その当時、テレビの中でかけまわるアイドルグループに夢中になった人も多かったことだろう。
 いまだにストリート系雑誌、深夜の公園、パンクバンドのプロモーションビデオなどでは“車輪系”に興じる姿を見ることはできるが、「いまはもう“ガラスの三十代”だから……」と嘆いている御仁も多いのでは? しかしそんなチョイオヤジのあなたは、常に若者のファッションに興味津々。通らざるをえない道「スノーボード」も当然嗜んでいることだろう。
 そこで、“青いウェアの娘はかわいく見える”の法則を今年の冬もゲレンデまで確認しにいくあなたのために、練習にうってつけのブレイク寸前“車輪系”をご紹介!

 その名は「Tボード」。スケートボードの車輪を4輪から2輪にしたもので、地面に置いて真正面から眺めると「T」の字に見えることからネーミングされた。Tボードは雪のない場所でもスノーボードの楽しさが味わえるようにと、1999年にアメリカのティアニー兄弟によって生み出された。
 スノーボードの性能を全て取り入れ、スピード、コントロール、そして坂をカービングする時のフィーリングを生み出すためには、2つのウィール(車輪)でなければこの感覚は得られず、このアイデアを実現させるためには自分自身で作るしかないと彼らは考えた。
 試作品の制作と実験、失敗を繰り返し、友人のスノーボーダー、スケートボーダー、そして家族達の意見を取り入れ、2001年3月に正式発売開始。以降、プロボーダーのオフシーズンのトレーニングやスノーボードスクールのオフトレーニングツールにも使用されており、2004年に日本上陸を果たした。

 スノーボードの場合、接地面が大きく、一度慣れてしまえば恐怖心もなくなるだろうが、この「Tボード」と地面をつなぐのはたった2つの車輪。ヒジあて、ヒザあてに加えたヘルメット姿に最初は不安を抱くかもしれない。しかし要はバランス感覚。「こんなの乗れるわけない!」と思っていてもいつの間にか乗りこなしていた自転車と同じだ。
 もうハチマキを巻いてローラースケートには乗れないかもしれないけれど、初めて自転車に乗れた日の感覚がよみがえってくるに違いない。

筒井健二

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