【ファンキー通信】「絶対リンク感」のある人を探せ!

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 知りたい情報に対して的を射たページを短時間で探し出せることを「絶対リンク感」というそうだ。

 たとえば、ニュースを見ていて、急に現在の皇室の家系図を知りたくなったとしよう。googleで「天皇家の家系図」と入力して検索すると、確かに関連情報は出てくるが、ほとんどは自分が見たかったものとは違っている。しかし、「皇室関係の情報なら宮内庁のサイトが充実しているだろう」と予測して、宮内庁のサイトを見ると、「皇室の構成図」が掲載されており、写真付なのでとてもわかりやすい。絶対リンク感のある人は、検索窓に知りたいことを打ち込むだけではなく、製作者やサイトの意図を考えてページを探し、自分が得たい情報に近いページにたどり着けるのだ。

 実際に「自分に絶対リンク感がある」と豪語する男性に実験に協力してもらった。例えば企画に使う「独身の未婚率の調査結果」についての最新データを探す場合。彼は「独身 未婚率 調査結果」とlivedoorの検索窓に入れた。1370件の検索結果が出たがどのページにデータがあるのかはわからない。しかし、検索結果のURLに彼は注目した。ドメインがgo.jpだと政府機関のサイトなので、公的な調査結果が見つかりやすいのだという。このように探すと国立社会保障・人口問題研究所の調査結果にすぐにたどり着けた。かなり詳細で、企画書に使うにはぴったりのページ。その時間はわずか10秒。

 特に絶対リンク感はなくても、探したい情報をピンポイントで、しかも早く探し出すにはどうすればいいかを『何でも見つかる 検索の極意』著者の笠井登志男氏に「検索」をテーマに話を伺ってみた。

 「賢い検索方法としてはキーワード検索、それもサイトを意識した探し方ですね。探しているサイトに最もひっかかりそうな単語を想像して入力する。また思い切ってちょっと違ったキーワードを入力してみるのも良いかもしれませんね」(同)

 自信がないうちは上手に検索を使って探すことが早道のようだ。絶対リンク感は、サイトやページが何の目的で誰が作ったかなど、いろいろな要素を意識しながらページを見ているうちに養われるのかもしれない。(清水憲一/verb)