【ファンキー通信】米国牛肉、遂に輸入再開! 食べちゃいけないのはどこ?

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2006年初頭から停止していた米国産牛肉の輸入が、遂に再開された。そろそろ近所のスーパーや飲食店でも目にするようになるのでは? この輸入再開に「これで牛丼が食べられるっ!」と喜んでいる人も多いかも。牛丼が復活するのはうれしいけど、実際、輸入が再開された牛肉は本当に安全なの?

 米国産牛の輸入再開に関しては、賛否両論。牛丼チェーンの「吉野家」は、待ちに待った輸入再開ということで歓迎ムード。吉野家では、一定量の米国産牛肉を確保したうえで、9月下旬をめどに牛丼の販売を再開する予定とのこと。一方で、イオンなどの大手スーパーは、消費者の不安が払拭されていないなどの理由から販売を当面は見合わせるようだ。

 それにしても一体どこが危険な部位に当たるの? 食べちゃいけない部分は?

 とにかく牛肉問題でよく聞くのが「特定危険部位」という言葉。BSEの原因となる異常プリオンが蓄積しやすい部位のことをこのように呼ぶ。これは、OIE(国際獣疫事務局)によって定められた国際基準に従い、各国の判断で決定されている。日本では、舌、頬肉を除く頭部、扁桃、脊髄、脊柱、回腸遠位部が危険部位。これらの部分は、輸入時に完全に取り除かれているので、私たちの口に入ることはないと考えていい。

 専門機関によると「公正な判断のもとで、基準をクリアしていますので、本当に心配ならしっかり表示を確認して、自分で選択してもらうしかないですね」(食品安全委員会 担当者)とのこと。安全は、自分の目で確かめるのが一番ということのようだ。

 さらに、これから問題となりそうなのが牛肉を使った加工品の扱い。ソーセージやハム、ハンバーグなどの加工品には原産地表示が義務付けされていないため、私たちが容易に確認することはできないので、判断が難しくなる。牛肉として輸入して日本で加工したものに関しては、日本の基準に従った検査を通過しているが、米国牛を使用しているかどうかが分からない。その上、感染した牛肉が使用されていた場合、どんなに入念に火を通しても病原体に影響を与えることはできないのだ。とにかく、安全を確保するには商品選びが一番のポイントになるだろう。

 安全で美味しいものが食べたいなら、自分の安全は自分で守るしかないのだ!(石橋夏江/verb)