主婦のへそくり金額は平均313万円─。こんな結果が、このほど大手保険会社が主婦を対象に行った実態調査で出た。

 損保ジャパンDIY生命(本社・東京都中野区、塩田修三社長)は6月、全国に住む20−50代のサラリーマン世帯の主婦500人(各世代125人)を対象に今夏のボーナスと家計の実態をテーマにしたアンケート調査を実施した。

 それによると、夫に内緒の資産(へそくり)があると答えた主婦は55.2%と半数以上に上った。平均額は313万2000円で、今回の調査での最高金額は3000万円。へそくりの目標額の平均は708万5000円だった。保有目的としては「いざという時の備え」が一番多かった。

 一方、夫のボーナスが「増えた」と答えたのは49.8%で、「減った」の17.4%を大きく上回った。「昨年と同額」は30.2%だった。

 受け取ったボーナスの平均額は77万8000円。使い道は「預貯金など貯蓄」(55.2%)が最も多く、次いで「ローン・クレジットの支払い」(35.8%)、「生活費の補てん」(33.4%)と続いた。

 調査結果を受け、損保ジャパンDIY生命では「景気が回復したとはいえ、まだまだ先行きに不安を感じる主婦が、防衛策として夫に内緒で資産を蓄えていることがうかがえる」と話している。【了】