金曜夜(現地時間)に、ミラノ・ダービーを控えるミランだが、アンチェロティ監督は最強2トップであるシェフチェンコとインザーギを休養させる考えのようだ。シェフチェンコの体調に問題はないが、インザーギの方は長年にわたる古傷からの回復が悩みの種となっている。「(試合後の)疲れから回復するのがどんなに大変か。もう20歳じゃないんだよ」(インザーギ)。だがインザーギの調子自体はピークにある。残るFWジラルディーノにしても、チャンピオンズ・リーグでこそ結果を残していないもののそれは経験不足というだけで、素晴らしいシーズンを送っていることは同じだ。ここにカカーを加えた4人を(たとえ4人全員が同時にプレーすることはないとしても)あの偉大なブラジル代表風に、「ミランの魔法の4人」と呼ぼうではないか。しかし、アンチェロッティ監督はダービーをジラルディーノの1トップでいく考えのようだ。昨年得点王ランキング2位だったジラルディーノは、当時在籍していたパルマでも1トップを務めていたし、その期待を裏切ったことはなかった。ダービーは、インテルを抑えてリーグ2位を確保するためにもちろん重要だが、最近4年間で3度目となるチャンピオンズ・リーグ決勝進出をかけたバルセロナとの決戦に向けて、FW陣を休ませるのも大事なのだ。