16日、衆院予算委員会で自民党と堀江被告との関係をただす永田寿康議員(民主)。

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衆院予算委員会で「堀江メール」を提示した永田寿康議員(36)=比例・南関東ブロック=が民主党執行部に辞意を表明したことを受けて、同党は23日、国会内で緊急役員会を開催、同議員の進退を鳩山由紀夫幹事長に一任したことを、同党のホームページで明らかにした。

 永田議員は、2月16日の衆院予算委員会で、ライブドアの堀江貴文前社長が武部勤自民党幹事長の二男とされる人物に、「選挙コンサルティング」の名目で3000万円の振り込みを指示した社内メールを引用して、2006年衆院選挙での自民党と堀江前社長の関係をただした。

 しかし、小泉純一郎首相はこのメールを「ガセネタ」と断じ、同議員が要求した国政調査権による関係銀行の調査を拒否したことから、メールの信ぴょう性が問題となっていた。さらに、民主党の前原誠司代表は22日、今国会初の党首討論の場でも、同メールの信ぴょう性に関しては一切触れなかったばかりか、新たな証拠も示さなかったことから、にわかに永田議員の進退問題に発展したもの。

 ホームページによれば、鳩山幹事長は、同日午後に国会内で開かれた代議士会で、永田議員の対応は幹事長一任となったことを報告、「これから本人の思いを含めて、皆さんの思いや、国民の気持ちをしっかりと受け止めながら、結論を考えたいと思う」との意向を示した。【了】

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