村上ファンドの村上世彰代表(資料写真:吉川忠行)

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村上世彰氏が率いるMACアセットマネジメント(通称・村上ファンド)の阪神電気鉄道株の保有比率が1月25日までに1.12ポイント上昇し、44.49%になったことが1日、関東財務局に提出した大量保有報告書で明らかになった。

 今回の報告書で、1月10日から同25日までの12営業日連続で買い増し、約472万株を取得したことがわかった。取得総額は1184億円で、村上ファンドは「投資一任契約に基づく純投資」と説明している。

 村上ファンドは、阪神電鉄株を大量取得し、昨年10月1日の時点で38.13%保有する筆頭株主となり、今年1月6日までに43.37%としていた。村上世彰氏は昨年10月に阪神経営陣と会談し、阪神球団の株式上場などを提案。この買い増しで、阪神側にさらに圧力をかけると見られる。【了】

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