【ファンキー通信】ネットでワンちゃん・猫ちゃんの命を救え!

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 チワワやミニチュアダックスフンドなど、大人気のペットと一緒に街中をお散歩する。こんな光景、最近よく見かけませんか? 空前のペットブームといえる現在、流行のワンちゃんや猫ちゃんは数十万円もの値段が付くほどの人気です。しかし、その一方で飼い主のマナーの悪さも指摘されているのが現状。流行の動物に飽きたら捨てて別のペットを飼ったり、かわいさのあまり衝動飼いしたものの、飼育の大変さに困ってしまったり。そんな動物たちは保健所に引き取られ、引き取り手が見つからない場合は殺処分されてしまうんです。ある調査によれば、平成15年度の全国の殺処分数は犬約11万匹、猫約27万匹とも言われています。

 こうしたペット事情を改善するために、今年の春を目処にインターネットを使ったあるサービスが始まろうとしています。それが、環境省が立ち上げる「収容動物データ検索サイト」。保健所に引き取られた犬や猫を殺処分せずに、新しい飼い主を探そうという試みなんです。

 運営を担当する環境省動物愛護管理室によると、「各地の保健所などで引き取り手を探している犬や猫の情報をデータベース化して、誰でも自由に検索・閲覧ができるサービスを目指しています」という、画期的なサービス。Webサイトでは犬や猫の種別や雄雌での検索ができるほか、写真や年齢、毛色や長さなど詳細情報も閲覧することが可能になるということです。

 「独自の仲介サービスを展開していた各自治体や保健所はあるのですが、今回はそれをひとつにまとめて、全国ネットで犬猫の情報提供ができればと考えています」(同)。

 環境省動物愛護管理室によれば、現在は導入するシステムの開発やガイドラインを作成している真っ最中とのこと。詳細な動物の情報から検索できる「収容動物データ検索サイト」が本格的に立ち上がれば、飼い主とワンちゃん、猫ちゃんとの出会いの場がより広がり、多くのペットの命が救われることになります。ペットを飼いたいと考えている人にとっても、なんとも便利なサービスになりそうです。

 ただ、これまで以上にペットが飼いやすくなる反面、懸念されるのが飼い主のモラル。「かわいい」だけでは飼えないという、飼い主の意識と命を預かる責任感もしっかりと持ってもらいたいものです。(太田健作/verb)