【ファンキー通信】町名ネーミングライツ、報酬は衛星テレビ?

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 突然ですが、皆さんの中で、「100万円もらえるなら自分の名前を変えてもいい!」という方いらっしゃいますか? いや、別にそういう企画があるワケじゃないんですけど・・・。実は、アメリカのとある町が、衛星ケーブルテレビの10年間無料視聴を条件に、町名を変えてしまったんです!

 というのもコレ、衛星ケーブル局DISHネットワーク社が打ち出した、「DISH町をつくろう」というキャンペーンによるもの。同社のブランドを広めるとともに、「より良いTVをすべての人へ」という新サービスの宣伝として、実施されたそうだ。

 キャンペーンに名乗りをあげたのは、テキサス州の田舎町・クラーク。人口125人の小さな町は、ちゃんとした法的手段まで踏んで、町名を「DISH」に変更したという。とはいえ、議会での投票者はわずか12名。人口の約10%にあたる人々の賛成で、法案が通過したのだとか。

 それにしても、どうして町名を変更してまで衛星ケーブルテレビが見たいの? というのが気になるところ。

 「町名変更をすることが、この町の発展に繋がると思ったんです。それに、地図上に町名を載せる、またとないチャンスでもありました」とはDISH町の町長、ビル・メリット氏。いやー、地図に名前がなかったんですね・・・。

 同氏は、「DISHネットワーク社との契約は、私たちの町に大きな可能性を与えてくれると信じています。これをきっかけに、たくさんの人々や企業がこの町に興味をもってくれるでしょう」とも話し、今からワクワクだ。

 契約には、衛星ケーブルテレビの無料視聴以外にも、受信機の設置から標準装備までのすべてが含まれるんだとか。また、今後DISH町に引っ越してきた人、近隣の市町村がDISH町に併合された場合にはその住民にも適応されるという。しかも、併合での町名変更による標識のデザインや設置代もすべてDISHネットワーク社が負担してくれるというから、すごい太っ腹。

 今回このニュースで一躍有名になったDISH町。せわしい日常を抜け出して、のんびりカウチポテトを楽しみたい人は、思い切って移住しちゃえば・・・?!(清川睦子/verb)