日本サッカー協会の「チームマイナス6%」参加を表明する川淵キャプテン(右)と小池環境相(撮影:吉川忠行)

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日本サッカー協会(JFA)の川淵三郎キャプテンは14日、京都議定書の温室効果ガス削減目標6%達成を推進する、国民運動「チームマイナス6%」への参加を表明。小池百合子環境相とともに同日、東京都文京区のJFAハウスで記者会見した。

 川淵キャプテンはコシノジュンコがデザインしたという「COOL BIZ(クールビズ)」を着て出席し、「夏はやっぱり汗をかくぐらいが健康にいい。慣れの問題だから28度の温度設定が日本全国に広がればいい」と述べ、「3人の孫の世代が大人になった時に健康に生きられる地球にするため、われわれが努力したい」と活動への意気込みを話した。

 小池環境相はワールドカップ出場が決まったことに絡めて、「ますます熱戦が繰り広げられホットになるが、地球のほうはクールに冷ましていきたい」と話し、選手、審判、指導者、サポーターなど国内のサッカー人口は150万人いるとして、「みんなにチームに加わってもらい、日々のライフスタイルを見直してもらうのは大きな効果になる」とJFAの活動に期待した。

 JFAは、◇天然芝グラウンドの増設(ワールドカップ記念事業として全国40カ所を計画)◇JFA男性職員のノーネクタイ実施(6−9月)と、冷房温度を28度に設定◇国際試合と各種大会で、チームマイナス6%への参加をPRする告知活動−に取り組む。

 チーム・マイナス6%では、環境に配慮した取り組みを進める企業や団体、個人のネットワークを作り、28℃の室温でも涼しく働きやすいクールビズの推進など、ホームページを通して自主的な啓発活動を支援している。【了】