ヤマハ、電動スクーターを発売

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ヤマハ発動機<7272>は11日、100%電気で走るエレクトリックコミューター「EC-02(イーシーゼロツー)」(原付1種)を、5月21日に全国発売すると発表した。今月27日から同社Webサイトで先行予約を開始する。

 EC-02は新開発の軽量・高出力脱着式リチウムイオンバッテリーを搭載。市街地での一般路走行の場合は、1回の充電で約25〜30キロ走ることができる。電気代は1充電約16円で、小型充電器やスペアバッテリーの収納スペースもある。

 また排出ガスゼロ、走行時の騒音もないなど、電動バイクならではの環境への配慮もうかがえる。同社50ccスクーターと比較すると、ライフサイクルアセスメント(LCA)で窒素酸化物(NOx)約88%、二酸化炭素(CO2)約57%の削減を実現した。LCAとは、一つの製品が製造から廃棄、再利用までに環境に与える影響を総合的に評価したもの。

 デザインも特徴の一つで、五角形のサイドパネル「ペンタゴン」や大きさの違う前輪・後輪が個性的。ハンドルなどは折りたたむことができ、室内保管やクルマでの持ち運びが可能となっている。

 希望小売価格は20万9790円。同製品は、日本自動車研究所により補助金給付対象車両の認可を受けており、新車登録前に申請すれば上限5万円の補助金が給付される。同社では、年間3000台の販売を見込んでいる。【了】