繁華街の環境浄化策として東京都の改正迷惑防止条例が1日施行され、警視庁は同日未明から繁華街を中心に、性風俗店などへの客引き、ピンクチラシの配布などの一斉取り締まりを始めた。同庁は捜査員約560人を投入し、午前8時までに30人以上を逮捕した。

 石原慎太郎都知事は同日の定例会見で、同条例について「瞬発的なものでなく恒久的な手だてを講じて、『このような規範を守らなければならない』という意識を徹底していきたい」と話した。

 改正条例は、都公安委員会が指定する区域内の公共の場所で、異性による接待を伴う飲酒・飲食店や性風俗店への客引きを全面禁止している。違反した場合、50万円以下の罰金か、拘留・科料が処せられ、常習犯には最大で6カ月の懲役が課せられる。

 また、アダルトビデオへの出演勧誘や性風俗店へのスカウト、暴力団員が集団でうろつく"地回り"行為も規制対象とした。【了】