連載にあたって私は企業の研究部門に所属していたため,研究レポートや特許,論文を書く機会が多かった。また最近では共著を含む数冊の専門書や一般向けの本を,制約された時間内で書く経験もした。私は社会人になるまでは論文や実用文の書き方の教育を受けていなかったので,自分流を少しずつ改善しながら苦労して対応してきた。小学校の作文の時間に,「自分が思ったままに文章を書きなさい」と教育されたが,それはビジネス