イギリスのせいで後味が悪いものの、見事なベスト4で大会を終えた関塚JAPANに感謝の巻。
全部イギリスが悪い!

うーん、残念無念。ロンドン五輪もいよいよ佳境を迎える中、日本の若きイレブンが、悔しさいっぱいの終戦となりました。ロンドン五輪男子サッカー・3位決定戦。望外の3決進出を果たした日本は、韓国と対戦。勝てば44年ぶりのメダルという大チャンスでしたが、0-2と完敗を喫しました。大きな魚を取り逃がした、特に韓国が相手だけに悔しさが募る敗戦となりました。

しかし、まずは心を整えて、この敗戦を受け入れたいもの。

そもそも、3位決定戦進出という結果はとても素晴らしいものです。全世界の五輪を目指したチームの中での4位。最後の最後まで大会に残り、印象的な本大会での3勝を記録したのです。前評判からすればこれは大成功の大会であり、若い選手たちが積んだ経験値や、世間での認知度拡大を考えれば実りの多い結果。「どうせグループステージで負けるだろ」的な見立てをした方が大半でしょうから、予想を裏切るこの活躍は大拍手で賞賛したいもの。

それに、悔しさの大半は最後に負けたという後味の悪さによるものでしょう。必要以上に闘争心を剥き出しにし、敗者に鞭打つような喜び方をし、試合後に政治的パフォーマンスをし、日付を合わせて大統領が不法入国をするモンスター隣人が相手だから、必要以上に腹が立っているだけです。

もしこれが開催国イギリスとの対戦であったなら。ギグスやベラミー、ラムジーらが躍動するチームに敗れ、ウェールズ出身選手とイングランド出身選手とスコットランド出身選手が歓喜の抱擁をする場面に立ち会えたなら。若き日本代表も爽やかな気持ちで大会を去ることができたはず。「似たような国でいがみ合うのは悲しいことだよな」「わだかまりは捨てよう」「みんな仲良くね!」とコチラも嬉しくなったかもしれません。

その意味で、今回の後味の悪さはすべてイギリスに責任があります。開催国のくせにメダルマッチに進出しないという体たらく。自称「サッカーの母国」が何たることか。そんなことじゃ困る。準々決勝のときから思っていたんだ。こんなことになりゃせんかと気にしていたんだ。ほれみろ。こうなったぞ。言わんこっちゃない。何がギグスだ。何がベッカム無念の落選だ。ちゃんとメダルを獲れ。コッチだって大人だから、3決でイギリスと当ったら負けるわ。それくらいの気遣いできるわ。むしろそうしたかった。別に男子サッカーは五輪での勝ち負けにこだわっているわけではないし。負けたら負けたでいいんですよ。ただ、気持ちよく負けたいだけで。イギリスさんならその相手にふさわしかったのに。まぁ韓国じゃなければどこも一緒っちゃ一緒ですけどね。特段日本を目の敵のようにしてる国もほかにないでしょうし。ある意味、北朝鮮のほうがマシとさえ言えますよ。メキシコ戦のあとも「負けたな」って思っただけですしね。そういう感じで大会を去りたかったんですよ。なでしことアメリカの美しい決勝戦が羨ましい。ああいう清々しい負けで終わりたい。イギリスさんにはそこを期待していたのに、残念です。しっかりしろイギリス!ちゃんとやれイギリス!何やってるんだイギリス!

ということで、「全部イギリスが悪い」ということで気持ちを鎮めつつ、「ロンドン五輪男子サッカー3位決定戦 日本VS韓国戦」をチェックしていきましょう。