トレーニングというより、メッセージが大事だった。インテルは5日、朝8時にピッチに集まっている。「罰」となる練習はわずか50分で終わった。ロベルト・マンチーニ監督、ハビエル・サネッティ副会長、ピエロ・アウジリオSDが見守る中で、全員が黙って集中してトレーニングを行った。

選手たちは7時30分から45分の間にスポーツセンターに到着し、すぐに着替えて練習へ。マンチーニ監督、サネッティ副会長、アウジリオSDからは厳しい話があった。気持ち、努力、尊厳といったコンセプトに集約される話だ。すべてパルマ戦で欠いていたものであり、エリック・トヒル会長が次節のアウェーでのヴェローナ戦から求めていることである。マンチーニ監督は10分にわたって話し、それからトレーニングとなった。

ピネティーナの練習場の入り口にいたのは、小さな息子を連れた父親だけだった。一方、練習後には3名のサポーターが集まり、サインをリクエスト。応じたのはエルナネスとアンドレア・ラノッキアだけだった。そのほかの選手たちは車の窓を開けず、なかには帽子を深くかぶる選手もいた。

クラブが望んでいるのは、このメッセージが何かしらの効果をもたらし、シーズン終盤戦に意味を与えるために誇りをみせて反撃することだ。そうでなければ、ヴェローナ戦後はダービーに向けてさらなる罰が予想される。

まずは練習の倍増だ。19日の試合まで、毎日2部練習とするのである。そのときには、トヒル会長もミラノにいるだろう。経営面とスポーツ面のテーマに臨むこととなる。そして、この魂を失ってしまったかのようなチームにおいて、誰がインテルにふさわしく、誰がそうでないかも評価するだろう。