2015年1月2日、3日に第91回・箱根駅伝が開催される。選手、コーチとして8度の箱根駅伝を経験した瀬古利彦氏が、その魅力を語る。

「箱根は山があって、10区間で217.1kmという長丁場。番狂わせがあるから、おもしろい」

 では、91回目の物語はどんな結末が待っているのだろうか。

 今回最も注目したいのが、村山謙太(駒大)と村山紘太(城西大)の兄弟対決だ。ともに2区での起用が濃厚。卒業後は揃って旭化成に入社予定のため、別々のユニフォームでの対決は最後になるかもしれない。2人は2020年東京五輪を担う逸材で、その実力は学生レベルを超えている。

 他にも「花の2区」には服部勇馬(東洋大)、大六野秀畝(だいろくのしゅうほ・明大)らの参戦が有力。華やかなエース対決が見られそうだ。また近年、最重要区間になっている5区も見逃せない。現時点でずば抜けたクライマーはいないが、一色恭志(青学大)の起用も噂されており、新たな「山の神」伝説が生まれる可能性も十分にある。

 今回は全日本を圧勝した駒大がダントツのV候補だ。「他大学は先手必勝で、駒大に追わせる展開に持ち込みたい」と瀬古氏。1〜2区のスピード勝負と山中決戦。2つのステージを制する大学に栄冠は近づいてくる。

取材・文■酒井政人

※週刊ポスト2015年1月1・9日号