芸能人がイメージを売る商売である以上、不祥事は命取りになりうる。事情はそれぞれだが、スターたちの痛恨のミスを紹介しよう。

 独特の存在感を発揮してきた女優・江角マキコ(47)はそもそも、04年の「国民年金未納問題」でミソをつけていた。そして、さらに今年8月、週刊誌のスクープ記事で彼女のマネジャーが、江角と長嶋一茂家とのトラブルを原因として一茂宅に落書きをしていたことが発覚。大問題になった。テレビ関係者が言う。

「なぜマネジャーがあのような行為に出たかはわかりませんが、江角と一茂の妻との確執を江角の周囲が不快に思っていたのは事実でしょう。結局、この件は業界の実力者が手打ちに入ったとも、有力テレビマンである江角の夫が火消しに走ったとも言われています。とはいえ、イメージの著しい悪化は避けられず、すでに次々と番組を降板させられるとの話も出ている」

 江角の古傷・年金問題ではないが、12年、やはり税金原資の「生活保護不正受給」が原因で不祥事となったのは、次長課長の河本準一(39)。なんと彼の母親が、河本がメジャーとなったあとも生活保護費を受け取っていたことが発覚したのだ。当初、ツイッター上で河本が強気のカキコミをしていたことも相まって(のちに全面的に反省の意を示したが)、世間から大バッシングを受けるハメに‥‥。

「社会問題化しましたからね。『よしもと』という巨大組織でもかばいきれなかった。江角もそうですが、こういう場合は局などへのクレームがきつい。スポンサーのことを考えると躊躇してしまうでしょう」(二田氏)

 同じく12年、いかにも芸能人の脇の甘さを感じさせたのが、ほしのあき(37)らによる「ペニオク詐欺」への協力行為であった。グラビア関係者が語る。

「そもそも夫(三浦皇成騎手)の関係者から評判がよくなかったのに、この事件でさらにガタ落ちです。ほしのが夫の家庭放棄などの所業を訴えても、誰からも相手にしてもらえない始末だった。ただ、ほしのにはグラビア時代から、松金ようこ(32)や熊田曜子(32)らとの深い横のつきあいから、断り切れない事情があったという同情の声もありますが‥‥」

 これら、不祥事に関しても碓井教授は、

「河本さんやほしのさんの不正の問題は、シンプルにズルい。庶民感情的に“ズルして儲けた”は認められませんよ、当たり前だけど」

 当然のことだろう。

 社会的事件との絡みで批判を強く受けたのが、演歌界の大ベテラン・細川たかし(64)である。07年に詐欺事件となった「円天」のコンサートに中心的出演者として協力していたこと、また翌08年には、折しも暴排法施行が議論を呼ぶ中、暴力団幹部とのゴルフコンペに参加したとして、紅白出演を辞退したのだ。もっとも二田氏は、

「ほとぼりが冷めるまで‥‥、ということでしょうね。演歌歌手はレギュラー番組があるわけじゃないし、興行が主なので、それほどダメージがあったとは思えません」

 昔ながらの演歌界、興行界の事情を察した意見も出た。

「興行という仕事は(暴力団との関係が)露骨じゃなくなっただけで、暴力団の親分と知らずに写真を撮ることもある。また、撮ってくれと言われれば撮らざるをえないのが実情でしょう」(肥留間氏)

 社会的制裁ではないが、“業界的な不祥事”が問題となったのは真中瞳(34)=現・東風万智子=だ。「進ぬ!電波少年」(日本テレビ系)で一躍ブレイクしたあと、00年、「ニュースステーション」(テレビ朝日系)に大抜擢されたが、なんと同時間帯のドラマ番組にブッキングするというミスを犯してしまったのである。

「正月の特番ならともかく、そんなことをしてしまったら業界のルール違反です。彼女というより事務所のミスでしょうが」(二田氏)

 今年5月、香里奈(30)は写真週刊誌に大股開きの写真の存在をスッパ抜かれ、活動休止状態にある。

「出元は彼氏の友人とも言われています。そもそも、ホントに彼氏だったのか、ただの友人だったのかも曖昧です。これ以上のイメージダウンを避けるために“恋人”と発表した可能性もある。また、写真の下半身は修整済みで、実際は下着を付けていなかったという噂まであります」(芸能記者)

 オシャレさが売りの芸能人には致命的な不祥事だったか‥‥。