事情を報告した与沢翼氏(画像はFacebookより)

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「秒速で1億円稼ぐ条件」の著書でおなじみ、フリーエージェントスタイルホールディングス代表取締役会長の与沢翼氏(31)が自身のFacebookで「資金が完全にショートしました」と、会社が破たん状態にあることを明かした。

与沢氏といえば、都内に5つの自宅を持ち、ロールスロイスやフェラーリといった高級車を乗り回すなど、華やかな私生活をテレビ番組やインターネットで積極的に披露してきたが、どうやら、そうした暮らしを秒速で失ってしまったらしい。

高級車なくても「生きてるだけで幸せ」

与沢氏は2014年4月26日、「ご報告」と題した5000字以上にも及ぶ長文を投稿した。これによると、同社では2013年8月期の決算以降、税金の支払いに追われて資金が「ショート」。国税局が納税の12分割に応じてくれるとの認識を持っていたために、納税準備資金をほとんど用意しないまま決算を迎えてしまい、現在も1億円を超える滞納があるという。

また、国税局の請求以外にも、取引先クレジットカード会社が倒産したことで資金繰りが悪化したこと、投資した海外FXが元本の90%を失う損失を出したことが大きく影響し、従来規模での事業継続が難しい状況になってしまったそうだ。

そのため、26日までに高級車3台は売却、住宅もすべて解約し、30日付で東京・六本木のオフィスも退去することになった。これまでの豊かな暮らしを手放した。それでも「もう金への執着はありません。(中略)生きてるだけで幸せです」と口にする。その背景には「今日から無理をしてお金持ちのふりをする必要がなくなったので、楽になりました。もう大分疲れたんだと思います」と、これまで「金持ちキャラ」を演じることで多大な精神的苦痛があったことを打ち明けた。

特にここ1か月は、「メディアで発言する自分の言葉に自分が洗脳を受けていき、周りを取り巻く女性たちに逃げ、全てから一時的にでも解放されたいがために飲むアルコール。この1か月間も日夜、突き抜けきってしまおうと思って行動しては迷いを生じの繰り返し、行動原理を失っていき、とうとう限界に達しました」と、かなり精神的に参っていたようだ。

「感動しました」「ここまでが目論見」反響さまざま

弁護士に任せて事業停止し、実家に帰ることも考えたようだが、フリーエージェントスタイルの事業を独力でも継続し、残債を全て支払うという。「どんなにアホでも、結局は、経営者としてしか生きていけません。なので、マイナスからやり直します。今回刻んだことを軸に、とりあえず殺されるか死ぬまでは生きていきます」と、再スタートを誓った。

Facebookには28日時点で5500件以上の「いいね!」が付き、コメント欄には「また復活する日を待ってますよ」「感動しました。頑張ってください」「失敗しても、やり直せばいいじゃないですか!!人生、まだまだこれからですよ」などと励ましの声が多数寄せられている。

だが、ツイッターや2ちゃんねるでは「くそ長い言い訳並べて計画倒産」「2億5千万なんてヨザーさんなら2.5秒で稼げるんじゃないですか?」などと冷ややかな意見も少なくない。もっとも与沢氏は、情報商材やセミナー、アフィリエイトで成功を収めてきた。それには自身の派手な私生活ぶりを「宣伝」することが必要だったようだ。時にはかなりプライベートな部分も発信していて、「秒速」で作った彼女のセミヌード写真をブログで公開したり、「セックス観」に関するインタビューで「フル勃起で鬼動く」などと発言したりした際には、ネット上でも話題になった。

そのため、今回、与沢氏が赤裸々に綴った言葉に対しても「多分これもコンテンツだろうな」「ここまでが目論見だろ」「事業再建するつもりならこの方法は大正解だな 同情を誘う意味でも、取引先との提携の意味でも こいつ頭良さそうだな」といった見方が出ている。